第56話

正体
436
2021/09/08 03:35
「竜の城が」
「ついに」
「暴かれた……」



バンッ

「オオオオオオッ」
ジャスティン
ジャスティン
我々は手を緩めない!
竜のオリジンを、白日の下に晒す!!
『U』に棲む全ての者の前で、必ず罪を償わせる!!
フフ……



「ついに竜のオリジンが、アンベイルされる」
「本当は誰だろ?」
「みんな知りたがってる」
「まだ逮捕されない猟奇犯罪者って噂だけど」
「悪質な脱税で儲けてる実業家だって」

「竜ヨ消エロ」
「竜ハ何ノ価値モナイ」
「竜ハ存在スル意味ナイ」




「おい竜よ!見えてるか!?ああ!?」
「観てないと思うよ」
「世界中の子供たちがライブ配信でお前を応援してるぞ!見てるか竜よ!ああ!?」
「見てないって
残念ながら」

「lanくん13歳、Harperちゃん14歳、Amaliaちゃん12歳」
「竜が大人にいじめられてる!」


「聞いてるか!?ああ!?竜!!」

「次
Orivetくん11歳、Liamくん10歳、Emmaちゃん9歳、Aidaちゃん10歳」
「竜がかわいそう!」

「ええ子たちやのう
かわいいのう」

「次はCamilleちゃん16歳、Jakeくん13歳
常連だね」
「誰かたすけてあげて!」

「いつも投稿さんきゅ!どんどん投稿してくれ!」

「はい次
Jialiちゃん13歳、Yiranちゃん12歳、JunJieくん13歳、Haoranくん12歳」
「みんなで竜を応援しよう!」

「聞いてるか竜!しあわせ者め!」

「次!Charlieくん18歳、Leoくん9歳
と、その友達」
「まだ時間があるよ」

「そうだ
まだ時間がある」

「次
Tomoくん11歳
また会えたね」
「竜を応援、し、よう……」

「Keiくん14歳は?」
「りゅう、を、おうえん、しよう……」


ドーン!!

「わあっ!」
「なにが応援だバーカ!」
「こいつらの視聴数ほとんど一桁じゃん!」
「荒らしだ!どっから入った!?さいあく!!」
「なんだお前、コラ、出てけ!」

「影響力なさすぎ!!」
「竜消えろ」
「消えろ」

「やめて
ここはボクらの場所だ」
「出てけ!クソ!ヤメロ!」

「なのに必死すぎ!!」
「竜ザマア!」

「もうやめて!ひどい!やめて!」

「アホ!バカ!出てけ!」
内藤 鈴
内藤 鈴
…………!!
別役 弘香
別役 弘香
📞廃校で待ち合わせよう!
内藤 鈴
内藤 鈴
うん!
(なまえ)
あなた
すぐ行く!
_Bell@ベル_
Bellベル
ハァ…ハァ…ハァ…
ああっ……
どうして……
(なまえ)
あなた
人魚たちが……



「ゴ主人サマ、ヲ、守ッテ……」


_Bell@ベル_
Bellベル
ハッ!?
(なまえ)
あなた
……!
ジャスティン
ジャスティン
竜の所へ案内しないと言うものでね
_Bell@ベル_
Bellベル
ひどい……なんてことを
ジャスティン
ジャスティン
気にするな、どうせA・Iだ
_Bell@ベル_
Bellベル
…………!!
(なまえ)
あなた
ずーっと前から黙って聞いてれば!!
どこが秩序を守るジャスティンだ!!
でまかせ言うな!!
ジャスティン
ジャスティン
なんだと!?
(なまえ)
あなた
当たんないよ!!
いままでは弱いフリしてきただけ!!
我慢の限界!!
あなたはそうやって自分が正しいと思ってたところ申し訳ないけど!!
あなたのやってるその行動は悪そのものよ!!
竜が『U』の秩序を乱してるって?
それはあなたたちが乱してるんじゃないの!?
ジャスティン
ジャスティン
黙って聞いてれば好き放題いって…!
(なまえ)
あなた
好き放題言ってるのはどっちよ!!
たかがA・Iだ?
それなら私たちAsだってそうよ!!
この『U』の世界だってそうよ!!
あなたたちのやってるその行動は!!
14年前にOZの世界を混乱させた、ラブマシーンと変わらないわよ!!
ジャスティン
ジャスティン
なんだと……



「どこにもいません」
ジャスティン
ジャスティン
もういい
行くぞ
この城に火をつける
_Bell@ベル_
Bellベル
………!!
ジャスティン
ジャスティン
どこにいようがどぶねずみのようにあぶり出されるだろう
_Bell@ベル_
Bellベル
……………!


「ウシロ、ヲ……見テ……」
「アナタタチダケニ、教エマス……」
_Bell@ベル_
Bellベル
……………!
……ああっ!!
竜
ハァ…ハァ……
ウウウウ……
_Bell@ベル_
Bellベル
大丈夫
おちついて
心配ない
ここは危険
一緒に逃げよう
竜
僕ガ耐エレバ……、耐エサエスレバ、ソレデイインダ……
_Bell@ベル_
Bellベル
………僕?
竜
ベル……あなたのOZアカウント名……
本当ノコトヲ言エズニ、ゴメン……
(なまえ)
あなた
行ってしまった……
_Bell@ベル_
Bellベル
………
千頭 慎次郎
千頭 慎次郎
お、しのぶ
これ見ろよ
『U』の中、大混乱だって


《Bell、あなたのAs名(ローマ字)appears(ベル、あなたのOZアカウント名現る)》
久武 忍
久武 忍
……鈴
千頭 慎次郎
千頭 慎次郎
鈴ちゃん?
久武 忍
久武 忍
あいつ、どこ行ったかわかる?
千頭 慎次郎
千頭 慎次郎
さあ……
渡辺 瑠果
渡辺 瑠果
ねえ、さっき鈴ちゃんとあなたちゃんと、思い出のしょうがっこうのことはなしてたんだけど、そこって、ここから近い?
久武 忍
久武 忍
………!
千頭 慎次郎
千頭 慎次郎
お、おいしのぶ!!
え?……ルカちゃん!!
別役 弘香
別役 弘香
鈴、あなたちゃん!遅い!
内藤 鈴
内藤 鈴
ゴメン!
別役 弘香
別役 弘香
とりあえず関係ありそうなページ、自動検索かけてる!
内藤 鈴
内藤 鈴
ジャスティスたちに捕まる前に、彼のオリジンを探さなきゃ
別役 弘香
別役 弘香
どうやって?
遠い外国かもしれない
地球の裏側かもしれない
アカウント50億の中からたった1人を探し出すなんて無理だよ!!
(なまえ)
あなた
待って、手分けしようと思う
別役 弘香
別役 弘香
え……?
_Bell@ベル_
Bellベル
彼はどこ!?ねえ、どこに行ったの!?
(なまえ)
あなた
お願い、教えて!

「あ、ベルだ!」
「あなたのOZアカウント名だ!」

「ベル!?」
「ベル!!」
「あなたのOZアカウント名!!」

「ベルだ!」
「あなたのOZアカウント名だ!」
「本物?」
「やっぱり来てくれた!」
「すげーレア!」
「歌って!」
「歌って!!」
_Bell@ベル_
Bellベル
やめて!彼を見つけなきゃならないの!
通して!お願い!!
(なまえ)
あなた
うぐっ…
_Bell@ベル_
Bellベル
ああっ……!!



「ベルとあなたのOZアカウント名がついに歌うらしい」
「サプライズは本当だったんだ!」
「待ってたよベル!あなたのOZアカウント名!」
「ベルとあなたのOZアカウント名の声が聞きたい!」
「歌って!!」
ヒロちゃん
ヒロちゃん
みんな!今急いでるんだ!ベルとあなたのOZアカウント名を解放してあげて!!
奥本さん
奥本さん
囲まれちゃった
畑中さん
畑中さん
ヤバくない?
喜多さん
喜多さん
でも今、鈴んところに行ったら
中井さん
中井さん
実は知ってたってバレちゃう
吉谷さん
吉谷さん
でも……
言ってあげましょう
ヒロちゃん
ヒロちゃん
みんな!お願いだからベルとあなたのOZアカウント名を……!!
ナツキ
ナツキ
あなたたち!!そんなにあなたのOZアカウント名とベルに歌って欲しいの!?
CDでもYouTubeでも見て聴いてなさいよ!!
「見て!ナツキよ!」
「だからなんだよ」
「今はベルとあなたのOZアカウント名だ!」
キングカズマ
キングカズマ
2人の歌が聴きたいからって取り囲む必要はないよ


「キングカズマ!!」
「キングカズマだ!!」
「だから!今はベルとあなたのOZアカウント名だ!!」




《傷つけられた!!》
《恋人が負った傷と同じ場所に、タトゥーを入れたんだ》
《子供の頃の僕には手強い病気があって、いくつかの大きな手術を受けた》



内藤 鈴
内藤 鈴
子供……?




ラララ……ララ……………ラララ……
内藤 鈴
内藤 鈴
子供の声……!
(なまえ)
あなた
一体、どこから……?



ラララ……ララ……………ラララ……
内藤 鈴
内藤 鈴
この曲、私と彼とあなたちゃんしか知らないはず……
内藤 鈴
内藤 鈴
どこ!?どこから聞こえてるの!?
渡辺 瑠果
渡辺 瑠果
鈴ちゃん……あなたちゃん……
内藤 鈴
内藤 鈴
とこ?どこなの!?



ラララ……ララ……………ラララ………
ラララ……ララ……………ラララ………
内藤 鈴
内藤 鈴
……………!!
この子、どこかで……



『竜は、ね
僕の……ヒーロー……なんだ……』

『ええ
私たち3人家族、とても仲良しで母親がいなくても元気いっぱい
お互い支え合って……』
内藤 鈴
内藤 鈴
この子が、なんでこの曲を……?
別役 弘香
別役 弘香
拡大する
内藤 鈴
内藤 鈴
…………!!
ベルが……


ラララ……ララ……………ラララ……
別役 弘香
別役 弘香
じゃあ、この子が竜のオリジン?
内藤 鈴
内藤 鈴
でも何か変……
別役 弘香
別役 弘香
変って?
内藤 鈴
内藤 鈴
どうしてもこの子が、彼だと思えない
別役 弘香
別役 弘香
確かに
アザもなさそうだし……
バンッ
内藤 鈴
内藤 鈴
ハッ!?
(なまえ)
あなた
……………何……?
内藤 鈴
内藤 鈴
……………



「知、その歌は何だ?」
「……………」
「父さんが仕事しているのに、迷惑になると思わないか?」
「……………」
内藤 鈴
内藤 鈴
……………!!
(なまえ)
あなた
なにこれ……



「なぜ、いつも父さんの言うことを聞けない?
世の中にはルールがあるように、この家では父さんがルールだ
それに従えないなら、おまえには何の価値もない
もう一度教えなければわからないか?
わからないなら……」



「やめて!!
知くんを責めないで!!」


「どけ」
「やめてよ!!」
「何だその目は!?どけ!!」
「あっ!!
知くん、聞かないで」

「誰のおかげでここにいられると思ってんだ!?」
「悪いのは僕だから
知くんじゃない」
「恵、おまえは14にもなって、そんなこともわからないのか?」
「悪いのは僕だから……」
「お前に一体、何の価値があるんだ!?あ!?」
「みんな、僕が悪いから……」

「お前さあ、もう消えろ
な、消えろ
価値がないならもう消えろ!!」


「うっ……、うっ……!……うっ!!」




《グッ……!!グッ……!!》


__僕ガ耐エレバ……、耐エサエスレバ___
内藤 鈴
内藤 鈴
見つけた……
この子が……、彼だ
(なまえ)
あなた
この子が……竜だ……
っ!