怖い・・・・・・私だって・・・・・・
上田は怖い・・・・・・
あいつは・・・・・・上田は・・・・・・
まだ私が両親の命を奪う前・・・・・・
太輔に拾われる前の話・・・・・・
新手のナンパかと思ったけど
すごく優しくて・・・・・・
話も楽しくて・・・・・・
当時、私は勉強で息詰まってた
だから、余計に上田との会話が楽しくて
久しぶりに笑った
近くのカフェで楽しく話をしてた
なんの抵抗もなく
上田に自分の連絡先を教えた・・・・・・
これが・・・・・・私の人生を変えるものになった
それからLINEしたり
たまにあったりして・・・・・・
まだ子供だった私は、年上の彼氏が出来た
そんな感覚で・・・・・・
だけど・・・・・・
上田の悪魔の囁きが現実のものとなる・・・・・・
親に上田とのことを反対されていた私は
愚痴をよく上田に漏らしていた
その一言が・・・・・・毎日毎日私の頭の中を支配して
そして・・・・・・あの悪夢が起きた
ママがよく使っていた裁ち鋏で
私はママとパパの首を刺した
多くの返り血を浴びて
私の体は・・・・・・鉄の匂いが染み付いた
我に帰った時には・・・・・・
あの場所・・・・・・
太輔に声をかけられた場所にいた
その後は・・・・・太輔の元で殺し屋になった
竜也のあの一言さえなければ
私は今頃・・・・・・
どうなってたんだろ・・・・・・
私は事務所をあとにしてみんなの待つ家に向かった
まさか・・・・・・こんな形で
竜也に会うなんて・・・・・・
考えもしなかった・・・・・・・・・・・・
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。