赤黒く熱された鉄の棒を引こずりながら太輔が私の背後へと回る・・・・・・
その棒を私の背中側の左脇腹の辺りに押し当てられた
ジュゥゥゥゥゥ・・・・・・・・・
そしてこの日より私は暗殺者としての訓練を受けることになった・・・・・・
それから数名の男女が私の前に現れたけど・・・・・・皆長くは続かなかった・・・・・・
泣きながら逃げたす子も居れば、夜中に逃げ出し訓練所の周りに張り巡らされてる電流で命を落とす者もいた・・・・・・
そして一年前・・・・・・
今の私たちだけになった・・・・・・
同じ頃、太輔がボスとなり暗殺の任務を受けてくるようになった・・・・・・
太輔の信頼する涼介が医療班として私たちの前に姿を現した・・・・・・
色んな苦難を太輔に教えて貰った・・・・・・
命の尊さ・・・人は些細なことで、殺意を抱く・・・・・・そしてすぐに後悔をする・・・・・・
殺りたくても出来ない人の為に私たちがある・・・・・・
なんて・・・・・・昔の事を考えながらシャワーを浴び、私はベットに向かう・・・・・・
自分の部屋で気配を感じた・・・・・・
私以外の・・・・・・・・・気配・・・・・・
部屋中に隠された銃をゆっくりと構える・・・・・・
ゆっくり・・・・・・ゆっくり・・・・・・気配の方に近づく・・・・・・
いた・・・・・・
音を立てずに背後に周り後ろから頭に銃を突きつける・・・・・・
ゆっくりと手を挙げ、振り向いた・・・・・・
私はそのまま床に転ばされ、上に太輔が覆いかぶさった・・・・・・
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!