大きくも小さくもない程度の見覚えのない
荷物がソファーの傍に置かれてた
涼介が、自分の荷物の中を探りシャワーに向かった・・・
私はまだ身体の自由が上手く効かない・・・・・・
歩いているけど、足が痺れた感覚・・・・・・
真っ直ぐには歩けない・・・・・・
まぁ・・・再教育って事なんだろうけど・・・・・・
任務・・・・・・どうなったのかな・・・
この調子じゃぁ、参加するのは難しいのかな・・・
ドアの近くにいた涼介が、一瞬でベットにいる私の隣まで来た・・・・・・
そして、私の身体を支えながら真っ直ぐに見つめられた・・・・・・
私のおでこに、涼介のおでこが重なる・・・・・・
息が時折かかる距離で涼介が
甘く囁く・・・・・・
優しく微笑みかける涼介の唇がゆっくりと
近づいてくる・・・いいタイミングで私は
瞼を閉じる・・・・・・これは・・・・・・
OKの合図・・・・・・それを読み取ったのか
涼介はそっと唇を重ねて来た・・・・・・
涼介は・・・・・・キスが上手い・・・・・・
時に激しく・・・時に優しく・・・・・・
私をリードしてくれるキス・・・・・・
その空気に私は魅了され次第に
溶けていく・・・
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!