第124話

【第2章】第30話
2,576
2020/01/06 14:24
藤ヶ谷太輔
藤ヶ谷太輔
あなたの様子は?
涼介
涼介
はい、今は回復に向かってます
道枝駿佑
道枝駿佑
今は?
玉森裕太
玉森裕太
いつ・・・・・・本当のあなたに戻るかは・・・・・・
優太
優太
え?・・・え?・・・・・・でも、俺らの事・・・
海人
海人
でも思い出したんじゃ?
涼介
涼介
あれは・・・・・・一時的なもの
廉
はぁ?!・・・意味わかんねぇ
藤ヶ谷太輔
藤ヶ谷太輔
そうか・・・・・・
紫耀
紫耀
なんで一時的に?
ジン
ジン
そうでもしないと・・・・・・救出は難しかった・・・・・・ってとこですか?
涼介
涼介
・・・・・・あぁ・・・・・・井上は・・・あなたに強力な幻覚剤を使っていた・・・
玉森裕太
玉森裕太
だから・・・・・・すぐには直せない・・・
涼介
涼介
ただ、一刻も早く治療しないと・・・
藤ヶ谷太輔
藤ヶ谷太輔
あなたは・・・・・・・・・戻って来れなかった・・・・・・ってことか
涼介
涼介
はい・・・今は少しずつ井上の投与した幻覚剤の効果を和らげる薬を投与しています
玉森裕太
玉森裕太
まだ・・・・・・井上があなたの中にはいる・・・・・・
玄樹
玄樹
今のあなたは・・・・・・あなたじゃないってこと?
涼介
涼介
全部が全部じゃない・・・・・・ただ、もう少し時間がかかる・・・
紫耀
紫耀
井上のやつ・・・・・・
廉
・・・・・・なんで、生かしてるんや?
海人
海人
・・・・・・・・・薬・・・
藤ヶ谷太輔
藤ヶ谷太輔
・・・・・駿佑、井上は昔から薬に詳しかったか?
道枝駿佑
道枝駿佑
それは・・・・・・分かりません
海人
海人
井上と面識は?
道枝駿佑
道枝駿佑
あります・・・・・・俺は下っ端だったから・・・
藤ヶ谷太輔
藤ヶ谷太輔
多分、駿佑にもあなたに使われた幻覚剤が使われた可能性が高い
道枝駿佑
道枝駿佑
え?・・・・・・・・・あっ
ジン
ジン
もしかして・・・・・・俺らの仲間になるように仕向けたとか?
海人
海人
仲間を抜けさせるように仕向けた・・・・・・だったりして
涼介
涼介
・・・・・・・・・・・・
玉森裕太
玉森裕太
・・・・・・・・・・・・
道枝駿佑
道枝駿佑
・・・・・・違う・・・・・・俺は・・・俺の意思で・・・・・・
紫耀
紫耀
・・・・・・駿佑・・・まさか
廉
お前・・・・・・スパイか?
海人
海人
まじか!!
道枝駿佑
道枝駿佑
違う!!・・・・・・俺は何も知らない!!
涼介
涼介
・・・・・・わかってるよ・・・
玉森裕太
玉森裕太
幻覚剤は・・・・・・みんなの前に現れた時に・・・
藤ヶ谷太輔
藤ヶ谷太輔
安心しろ・・・誰も駿佑がスパイとは思ってない・・・・・・
涼介
涼介
駿佑に使われた量と、あなたに使われた量は全く違う・・・
玉森裕太
玉森裕太
・・・・・・たぶん、スプレーとかで眠らせる・・・・・・程度
ジン
ジン
あなたみたいに治療しないといけないほどではないってことか・・・
涼介
涼介
そーゆー事
玉森裕太
玉森裕太
あなたは・・・・・・大丈夫・・・きっと戻ってくる
涼介
涼介
お前たちの声や顔を見てれば嫌でもすぐ戻る・・・
優太
優太
良かった



みんなのやり取りは



あなたの部屋にも聞こえていた



眠るあなたの夢の中で


その光景が鮮明なものになり


あなたの記憶が蘇ることにつながる・・・・・・


太輔と涼介の判断で


スピーカーから聞こえるように


設定をしていた






その効果もあり私が


再び目覚めた時には



全ての記憶が戻り


私は杏華ではなくあなたに戻ることが出来た





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