人が行き交う街並みの中・・・・・・
私達は仕事のため、その波に飲まれていた・・・・・・
ターゲットの後ろを数メートル離れた位置から廉が・・・・・・
その真横の脇道から紫耀の姿・・・・・・
私は、運転席の優太の頬にキスをして助手席を下りる・・・・・・
そして3人がバラバラにターゲットを付ける・・・・・・
ターゲットの腕にしがみつき、足首を片手で抑える・・・
しゃがみこむターゲットの首筋に、後から来た廉が素早く注射する・・・
ターゲットの気をそらすために、紫耀がすかさずターゲットに話しかける・・・・・・
紫耀が私を抱え、お辞儀をしながらその場から立ち去る・・・・・・
そしてターゲットも、歩き始める・・・・・・
ターゲットはその場で、吐血し倒れ還らぬ人となった・・・・・・
優太の運転で、事務所に戻る・・・・・・
そして、任務の報告をする・・・・・・
あっ、私達はみんな・・・・・・
闇の組織・・・・・・
殺し屋・・・・・・上からの命令は絶対・・・
だって・・・従わなければ・・・・・・
私たちが命を落とす・・・・・・
そういう・・・・・・契約を交わしている・・・・・・
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!