第144話

嫌な予感は当たるもの
3,472
2023/06/07 07:33
阿部side


舘様の特製トーストを食べた後、一服しながら
スマホでみんなのスケジュールを確認していると、
あるメンバーの予定に目が留まった。
阿部亮平
阿部亮平
……ん?
向井康二
向井康二
阿部ちゃんどないしたん?
阿部亮平
阿部亮平
ふっかの仕事って12時半からだったっけ?
向井康二
向井康二
ふっかさん?ホワイトボード見てくるわ〜
俺たちのスケジュールはスマホとホワイトボードの
二刀流で管理されている。

スマホのスケジュールはマネさんが入力し、
家にあるホワイトボードには各々が記入している。
向井康二
向井康二
ふっかさん13時から仕事になっとるで。
阿部亮平
阿部亮平
え?じゃあこれってマネのミスかな?
スマホには12時30分から仕事になっていた。
向井康二
向井康二
ホンマや、時間ちゃうな〜
向井康二
向井康二
まぁふっかさんのことやし、
書き間違えたんじゃないん?
阿部亮平
阿部亮平
そうなのかな…でも…
昨日のことは正直な話あまり覚えてないんだけど、
確か13時からって言ってた気が…

1時間半休み時間があったらあなたとデートできるよな…
なんて思ってふっかの背中を押したような…?

あ。少しずつ思い出してきたかも。

もし12時半からの仕事に変更してしまったとしたら
あなたは1人で北海道展に取り残されることに…

流石にそれは可哀想だし、最終的にはふっかに
勧めた俺のせいになってしまう。
阿部亮平
阿部亮平
康二ごめん、車借りていい?
向井康二
向井康二
うん、ええよ〜
阿部亮平
阿部亮平
ありがと、少し借りる!
向井康二
向井康二
ほいっ!これ鍵!
阿部亮平
阿部亮平
サンキュー!
俺は昨日ふっかに送ったURLの場所をナビに入力して
車を走らせた。


家を出てから15分が経過したころ、
無事あなたがいるであろう場所に到着。

コインパーキングに車を停めて建物内に入った。


あなたは海鮮丼が食べたいって言ってたよな〜


記憶を頼りにお店を探していると、
すごく長い行列に遭遇。

なになに?と興味を持ちながら列の横を歩くと、
1週間限定の北海道の丼物屋さんに辿り着いた。


でも、見るからに1時間半では中に入れないだろう。

まぁ一応店員さんに聞いてみるか、
とダメ元で店員さんに話しかけることに。
阿部亮平
阿部亮平
あの…すみません。
個室とかってここありますか?
店員「はいっ、ありますよ!」
阿部亮平
阿部亮平
本当ですか⁉︎ちなみになんですけど、
個室にカップルって案内されました?
店員「はい、何組か案内させていただきましたけど…」
阿部亮平
阿部亮平
僕の知り合いがいるかもしれないので
探させてもらえませんか?
店員「いや〜流石にそれは無理ですよ。」
  「お客様プライバシーもありますから…」
阿部亮平
阿部亮平
そうですか…
もう無理ならこの手を使うしかない!
阿部亮平
阿部亮平
こんなこと自分で言うのも何なのですが…
阿部亮平
阿部亮平
僕、Snow Manの阿部です。笑
店員「!?!?!?」
  「Snow Manの阿部くん!?」
阿部亮平
阿部亮平
シーーーッ!バレちゃいます!汗
阿部亮平
阿部亮平
深澤ってここに来てませんか?
店員「えっと…阿部くん関連のお客様がいたような…
  「あ!30分前に深澤さんが個室にいらしてます!」
阿部亮平
阿部亮平
お!ビンゴ!笑
阿部亮平
阿部亮平
案内してもらってもいいですか?
店員「はい、大丈夫ですよ。どうぞ!」
案内してもらうとき、店員さんに

「深澤くんと一緒の女性は彼女さんですか?」
「先ほど阿部くんカップルって言ってましたよね?」

と聞かれたため、
阿部亮平
阿部亮平
いいえ、親族です。
って答えといた。笑

内心テンパってたから身内とか親戚っていうワードが
出てこなかったんだよね。笑

まぁ本当のことを言ったら一気に広まっちゃうから
ここは留めておきましたよ。グッジョブ

でもカップルって言ったのは反省してます。スミマセン


店員「こちらにお二人いらっしゃいます。」
  「ごゆっくりどうぞ。」
阿部亮平
阿部亮平
ご親切にありがとうございました。
個室の前に来ても話し声が一切聞こえてこないため、
ふっかの仕事が早まったことを察した。

なんで嫌な予感って的中率高いんだろう。
また今度確率計算しよっと。

俺は少しの時間でもあなたに笑っていて欲しいから、
自分も笑顔で個室の扉を開けた。
阿部亮平
阿部亮平
よっ!阿部です。笑
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