あなたside
はぁ…疲れたし今日はもう寝ようかな。
私はバフンッとベッドの上にダイブ。
心地よい温かさと眠気で意識が朦朧として
今にも眠れそうな感覚になったとき、
ピロンッ
スマホの通知という見事な妨害が入った。
人ってさ、スマホの通知音聞くと無視できない習性が
あると思うんだよね。
通知が来るたびになんかソワソワしちゃってさ。
どうしても誰からの連絡なのかが気になって、
一気に眠気がどこかへ行ってしまった。
さよなら。私の眠気ちゃん。
ということで私はスマホを片手に通知を確認。
睡眠を妨害して来た犯人は、まさかのふっかだった。
ふっかにしては珍しい内容。
明日はハードスケジュールの仕事じゃなじゃったっけ?
なにこのどストレートな言葉。
少し早いけど深夜テンションになってる?笑
やった〜!ふっかとデートじゃん!!
何着て行こうかな?メイクはどうしよっかな?
眠気とお別れしてまでスマホ覗いて良かった〜!
テンションが急上昇した私は、
明日の準備をしてから寝ることに。
結局眠りについたのは午前2時ごろ。
朝ちゃんと起きれるのか…
ブーーーッ…ブーーーッ…ブーーーッ…
ウザいアラームの音で目を覚ます。
時計を見ると午前8時をさしていた。
セーフ、よく起きた私。
朝から自分に拍手を送って部屋から出た。
リビングにはピザトーストを美味しそうに頬張る
康二くんと一向に手が進んでない阿部ちゃんが。
プリプリと拗ねる康二くんのお世話を阿部ちゃんに任せ、
私は支度に取り掛かる。
a.m 11:00
あべこじに見送られ、URLに載っている集合場所へ。
思ってたよりバスが混まずに進んだため、
目的地に30分も早くついてしまった。
うん、これは誤算です。
近くで時間を潰そうかな〜と思ったけど中途半端だし
という理由で却下。
建物の前でふっかを待つことにした。
目の前を通り過ぎる人を観察していると、
幸せそうなカップルや夫婦、家族たちが
休日を満喫していた。
天気もいいし最高だよな〜
なんて呑気にポワポワしていると、
男「ねぇねぇお姉さん今1人?一緒に遊ばない?」
知らないチャラそうな男が声をかけて来た。
硬く断ったのが裏目に出たのか、
チャラ男はどんどん話しかけてくる。
男「そんなこと言わないでさぁ、遊ぼうよ〜」
「お姉さん綺麗だから他に絡まれたら危ないよ?」
いやいや、もうすでに絡んで来てるじゃないですか。
恐怖を感じながらも必死に抵抗するが、
全然ビクともしないチャラ男。
ついに男は私の肩に手を置き始めた。
怖い…ふっか早く来て…
♡×160
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!