第141話

一緒にメシ行かない?
3,956
2023/04/23 03:00
あなたside
はぁ…疲れたし今日はもう寝ようかな。

私はバフンッとベッドの上にダイブ。

心地よい温かさと眠気で意識が朦朧として
今にも眠れそうな感覚になったとき、


ピロンッ


スマホの通知という見事な妨害が入った。

人ってさ、スマホの通知音聞くと無視できない習性が
あると思うんだよね。

通知が来るたびになんかソワソワしちゃってさ。

どうしても誰からの連絡なのかが気になって、
一気に眠気がどこかへ行ってしまった。

さよなら。私の眠気ちゃん。



ということで私はスマホを片手に通知を確認。
睡眠を妨害して来た犯人は、まさかのふっかだった。
深澤辰哉
深澤辰哉
💬あのさ、明日の昼時間ある?
ふっかにしては珍しい内容。
明日はハードスケジュールの仕事じゃなじゃったっけ?
私
💬昼なら大丈夫だけど…?どした?笑
深澤辰哉
深澤辰哉
💬本当に⁉︎じゃあ一緒にメシ行かない?
私
💬いいけど仕事忙しいんじゃないの?
深澤辰哉
深澤辰哉
💬俺も息抜き必要だし、
  少しでもいいから一緒にいたくて。
なにこのどストレートな言葉。
少し早いけど深夜テンションになってる?笑
私
💬分かった、明日何時に集合する?
深澤辰哉
深澤辰哉
💬午前の仕事が11時半に終わるから、
  12時とかでもいい?
深澤辰哉
深澤辰哉
💬場所はURL送るからそこ待ち合わせで!
私
💬了解!着いたら連絡入れるね〜
深澤辰哉
深澤辰哉
💬はーい、
私
💬じゃあおやすみ〜
深澤辰哉
深澤辰哉
💬ん、おやすみ。
やった〜!ふっかとデートじゃん!!

何着て行こうかな?メイクはどうしよっかな?

眠気とお別れしてまでスマホ覗いて良かった〜!


テンションが急上昇した私は、
明日の準備をしてから寝ることに。

結局眠りについたのは午前2時ごろ。
朝ちゃんと起きれるのか…
















ブーーーッ…ブーーーッ…ブーーーッ…

ウザいアラームの音で目を覚ます。
時計を見ると午前8時をさしていた。


セーフ、よく起きた私。


朝から自分に拍手を送って部屋から出た。

リビングにはピザトーストを美味しそうに頬張る
康二くんと一向に手が進んでない阿部ちゃんが。
私
おはよ〜
向井康二
向井康二
おっ!あなたおはよぉ!モグモグ
阿部亮平
阿部亮平
おはよ…
私
美味しそうなもの食べてるね。笑
向井康二
向井康二
せやろ!舘さんのピザトースト!
めっちゃ美味しくて俺なんか2枚目。笑
私
めっちゃ食べるじゃん。笑
阿部ちゃんは元気ないけどどした?
阿部亮平
阿部亮平
昨日少し飲み過ぎちゃったみたいで…苦笑
向井康二
向井康二
慣れん焼酎なんか飲んどるからやろ笑
私
二日酔いの阿部ちゃん新鮮だわ。笑
今日はゆっくり休んでね。
阿部亮平
阿部亮平
あなたの優しさが唯一の特効薬です…
向井康二
向井康二
コーヒーでも飲む?入れたろか?
私
ううん、大丈夫!ありがと〜
向井康二
向井康二
朝ごはんちゃんと食べな元気出んよ?
私
お昼までにお腹空かせないと
いけないから朝は青汁だけでいいや!
阿部亮平
阿部亮平
あなたも翔太みたいに
青汁民になって来たか〜笑
私
そうなのよ。笑
向井康二
向井康二
ちょいちょい!そこやないやろ。笑
昼何があるん⁉︎美味しい物食べに行くん?
私
ちょっとね、笑
私
事後報告するから待っててよ。笑
向井康二
向井康二
えーっ!俺も行きたいー!!
阿部亮平
阿部亮平
康二ダメだよ。
あなたのプライベートな時間を潰しちゃ。笑
私
また休みの日に一緒に出かけようよ!ね?
向井康二
向井康二
…絶対よ!絶対やからな!
私
うん、約束!
プリプリと拗ねる康二くんのお世話を阿部ちゃんに任せ、
私は支度に取り掛かる。



a.m 11:00

あべこじに見送られ、URLに載っている集合場所へ。

思ってたよりバスが混まずに進んだため、
目的地に30分も早くついてしまった。

うん、これは誤算です。

近くで時間を潰そうかな〜と思ったけど中途半端だし
という理由で却下。

建物の前でふっかを待つことにした。

目の前を通り過ぎる人を観察していると、
幸せそうなカップルや夫婦、家族たちが
休日を満喫していた。

天気もいいし最高だよな〜

なんて呑気にポワポワしていると、


男「ねぇねぇお姉さん今1人?一緒に遊ばない?」


知らないチャラそうな男が声をかけて来た。
私
いやっ、結構です。
硬く断ったのが裏目に出たのか、
チャラ男はどんどん話しかけてくる。


男「そんなこと言わないでさぁ、遊ぼうよ〜」
 「お姉さん綺麗だから他に絡まれたら危ないよ?」
いやいや、もうすでに絡んで来てるじゃないですか。

恐怖を感じながらも必死に抵抗するが、
全然ビクともしないチャラ男。

ついに男は私の肩に手を置き始めた。


怖い…ふっか早く来て…




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