第146話

2件の通知
2,954
2023/07/12 05:10
阿部side
俺たちは海鮮丼を堪能し、
あっという間に時間が過ぎていった。
阿部亮平
阿部亮平
はぁ〜美味しかったね!
阿部亮平
阿部亮平
突然来たのにも関わらず
食べさせてくれてありがとう。笑
私
いやいや!
ありがとうはこっちのセリフだよ!
私
海鮮丼のお金まで払って貰っちゃって…
私が払うから金額教えて!
阿部亮平
阿部亮平
いいからいいから!
阿部亮平
阿部亮平
バイトで頑張って稼いだお金は
もっと大切な人に使いなさい。ね?笑
私
うん…分かった。
私
じゃっ、今回はご馳走様でした。笑
阿部亮平
阿部亮平
こちらこそありがとうございました笑
再び変装をしてお店を後にした俺たちは、
タクシーを手配するため一旦カフェに立ち寄った。
阿部亮平
阿部亮平
俺注文してくるから先に座ってて!
あなたは何が飲みたい?
私
んー、レモネードがいいかな!
阿部亮平
阿部亮平
うん、分かった!
じゃあちょっと待っててね。
私
ごめんね、ありがとう!
俺はカウンターでレモネードを2つ注文した。

その待ち時間にスマホを開くと2件の通知が入っていた。
1件はふっかから、もう1件はシェアハウスのグループから。

なになに…?

まずは仕事に追われているふっかからの通知を開いた。
深澤辰哉
深澤辰哉
💬おーい、阿部。
あなたと一緒にいるってガチ?
これはただの確認なのか、お怒りなのか…
俺の返信次第で返ってくる言葉が変わってくるよな…
阿部亮平
阿部亮平
💬うん、一緒にいるよ〜
阿部亮平
阿部亮平
💬でももうシェアハウスに戻るけど。
仕事のはずなのに即既読。どういう状況?笑
深澤辰哉
深澤辰哉
💬あのさ、
おっと、これは怒られるやつか…汗













深澤辰哉
深澤辰哉
💬ありがとな、助かったわ。
・・・へ? タスカッタとは?

脳内が若干パニックになっていると、
次はふっかから電話がかかってきた。
深澤辰哉
深澤辰哉
📞もしもーし、
阿部亮平
阿部亮平
📞はっ、はいはい。なに?汗
深澤辰哉
深澤辰哉
📞何?じゃないから、笑
深澤辰哉
深澤辰哉
📞絶対予想外の言葉に焦ってたろ。笑
既読つく割わりに返信来ないからさ。笑
阿部亮平
阿部亮平
📞ご名答です。笑
阿部亮平
阿部亮平
📞でもなんでありがとうなの?パニック
深澤辰哉
深澤辰哉
📞だってあなたが寂しく丼物を食べるって
考えるだけで心が痛くなってさ。
深澤辰哉
深澤辰哉
📞あなたの事を気遣ってくれて
ありがとうってことよ。
阿部亮平
阿部亮平
📞ふっかにハードスケジュール組ませたのは
俺だし責任があるっていうか…苦笑
深澤辰哉
深澤辰哉
📞まぁ他にも聞きたいことあるけど
今はこれくらいにしとくわ。笑
深澤辰哉
深澤辰哉
📞帰ったら阿部ちゃんの部屋に
突撃するから。笑
阿部亮平
阿部亮平
📞はーい、了解です〜。笑
深澤辰哉
深澤辰哉
📞家に帰るまであなたをよろしくな。
阿部亮平
阿部亮平
📞任せてください。笑 じゃあね〜
深澤辰哉
深澤辰哉
📞はいはーい。
通話が終了すると、ちょうどいいタイミングで
レモネードが完成。

さっぱりとしたレモンの香りに癒されながら
あなたの待つ席に向かった。
阿部亮平
阿部亮平
お待たせ〜はいっ、レモネード!
私
ありがとう!美味しそうだね〜✨
阿部亮平
阿部亮平
ちなみに俺も同じのにしました〜笑
私
この季節はさっぱりレモンよね。笑
阿部亮平
阿部亮平
だよね。笑
私
…ってそれどころじゃないよ阿部ちゃん!
阿部亮平
阿部亮平
…ん?それどころじゃないとは?
私
メール見てないの⁉︎早く見て!
阿部亮平
阿部亮平
うっ、うん。
あなたに言われるがままスマホを確認すると、
さっきまで1件だった通知が50件にもなっていた。
向井康二
向井康二
💬大変や!家が水浸しになっとる!
阿部亮平
阿部亮平
大変や、家が水浸しになっとる…⁉︎え!
私
やばいよね…すぐ帰って状況を確認しよ!
私
タクシーは私が手配しておいたから、
もう少ししたら来てくれると思う!
阿部亮平
阿部亮平
おっ、ありがとう!
私
状況によってはホテルとらなきゃ
いなけくなっちゃうかもね…汗
阿部亮平
阿部亮平
確かに…メール見た感じ
みんなも同じくパニクってるな。
私
だね〜、私たちで解決できるもの
だったらいいけど…
私
あっ、タクシーもう来るって!
一旦外に出よ!
阿部亮平
阿部亮平
了解!
こういうとき冷静に対応できるあなたは
間違いなく俺より大人だ。



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