阿部side
俺たちは海鮮丼を堪能し、
あっという間に時間が過ぎていった。
再び変装をしてお店を後にした俺たちは、
タクシーを手配するため一旦カフェに立ち寄った。
俺はカウンターでレモネードを2つ注文した。
その待ち時間にスマホを開くと2件の通知が入っていた。
1件はふっかから、もう1件はシェアハウスのグループから。
なになに…?
まずは仕事に追われているふっかからの通知を開いた。
これはただの確認なのか、お怒りなのか…
俺の返信次第で返ってくる言葉が変わってくるよな…
仕事のはずなのに即既読。どういう状況?笑
おっと、これは怒られるやつか…汗
・・・へ? タスカッタとは?
脳内が若干パニックになっていると、
次はふっかから電話がかかってきた。
通話が終了すると、ちょうどいいタイミングで
レモネードが完成。
さっぱりとしたレモンの香りに癒されながら
あなたの待つ席に向かった。
あなたに言われるがままスマホを確認すると、
さっきまで1件だった通知が50件にもなっていた。
こういうとき冷静に対応できるあなたは
間違いなく俺より大人だ。
♡×170
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。