生徒会室で仕事を行う。
パソコンとのにらめっこ。
資料の整理と確認。そして書き込み。
会長も私も4月に大学が決まっていた。
だから先生達は授業に出ても出てなくてもなんにも言わない。
逆に仕事などをやっていた方が成績が上がる。
2人とも授業に出る時あるけどね。
西畑「あなた。ほんまありがとな」
『しつこいです』
西畑「ありがたかったで。来てくれたなら言ってくれればよかったのに」
家にまで入ったけど気づきませんでした。とも言えず
『そうですよね……すみません』
あんな事してるのから気づかないんですよ。
西畑「なぁあなた。お前なんかあった? 」
『えっ……なんてもないですが』
西畑「あっそう。ならいい」
会長は立ち上がり私に近づいてきた。
西畑「あなた。今日のなんなん?」
『なんの話ですか?』
西畑「阿部先生との会話。俺、大丈夫じゃないんやけど」
『そうなんですね。意外です』
西畑「だから、敬語もやめろや」
『いいじゃないですか』
西畑「ずっと会長呼びやし、敬語やし」
『私は気にしてないですよ』
西畑「でも俺は」
会長は私にキスをしてきた。
西畑「俺は嫌やねん。我慢出来ん」
『じゃあ気が向いたら』
西畑「絶対だから。約束」
七菜も触れていた唇で私を触らないで
私はトイレに駆け込んだ。
昔はこんな事なかったのに、気持ちが悪い。
トイレを出ると生徒がいた。
「あなた様。どうたされました?」
『なんでもない。様呼びやめてや、恥ずいから』
「私たちなんかは様でいいんです。」
『そうなん?謎いな~ 』
「頑張ってください。会長とお幸せに」
『ありがとね。』
今、1番言われたくない言葉。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!