授業も終わってお昼休み
私はある事に気がついた。
『やばい。お弁当忘れた』
クラスでボソッと言っただけなのに
クラスメイトは気がついた。
「あなた様私の食べてください」
「いや、私のを」
「なにか買ってきましょうか?」
私の席に押し寄せた。
『待ってください。私は大丈夫ですから』
「でも……」
『阿部先生のところに行かなければ。ではまた』
私は阿部ちゃん先生に用事はないけど
まぁ行ってみるかな。
私は阿部ちゃん先生のところに向かった。
『阿部先生~。失礼しまーす』
私は空き教室に入った。
『阿部ちゃん先生~』
阿部「あなたじゃん。てかなんで来たの?」
『あの……お弁当を』
阿部「忘れたんだ」
『はい……』
阿部「もう、しょうがないな」
阿部ちゃん先生はお弁当を出した。
阿部「はい。これ食べていいよ手作り」
『いえいえ貰えません』
阿部「いいから。」
『もし、阿部ちゃん先生が餓死したらどうするんですか』
阿部「大丈夫。死なないから」
『もう……でも無理です』
阿部「じゃあ半分」
『本当に阿部ちゃん先生は神です』
阿部「ほらアーン」
卵焼きを1口食べた。
『美味し』
阿部「でしょ。美味しいんだよ」
『また今度私が作ります』
阿部「それは楽しみだな~」
その後もアーンと恋人のように食べながら
楽しい昼休みを過ごした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。