第79話

君のお姉さん
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2021/09/21 05:33

ドアが開いた。










見ると、蓮や駿。










長尾くんに会長がいた。











阿部「みんな揃ったね。さぁ始めようか」











阿部ちゃん先生は立ち上がった。









阿部「今日、全てのことをお話するよ」











目黒「なんで、阿部ちゃんが」









阿部「俺には何にも無くなった。母がいなくなってから。










幼い頃、阿部は母を失った。









それまで幸せだった日々も突然壊れていった。










父も組のことを俺に託したいといってきて











教育が厳しくなった。








俺はただの人形化していたんだ。








そんな時、西畑くんに出会った。









父と西畑くんの母の再婚。









俺はこれで自由って思っていた。











でも違った。









その後も変わらなかった。









俺は本当の組のトップになった。










でも、その事を知ってるのはほんの数人。











ほとんどの人間は西畑くんがトップだと認識されるようにした。












そんな時、西畑くんに彼女がいると知った。








道枝くんは分かるよね。











君のお姉さんだ。」











駿のお姉さん……










ってことは会長の元カノさん。











阿部ちゃん先生は何考えているか分からない。











道枝「お姉ちゃんはいい人やった。会長さんと付き合ってから毎日が楽しそうやった」











阿部「そうだよね。でも、お姉さんは消すしかなかったんだ。 」











道枝「おメェ」










駿を止めたのは会長だった。












阿部「西畑くんの彼女っていうのがいけなかったんだ








そんなのが許される訳なかったから。









ここの仮トップである彼に彼女なんて居たらダメなんだ」











目黒「……阿部ちゃんどうして」












阿部「こうするしかなかったんだ。西畑くんが関係してたって言うのと……」











西畑「阿部さん……僕が言います。」










阿部「ううん、大丈夫。彼女は難病にかかってたんだ」











道枝「えっ……」










阿部「西畑くんから事情を聞いて、彼女を楽にさせてあげたかったんだ」










道枝「……それでお姉ちゃんを」










阿部「俺の指示で殺した」











私は何がなんだか分かってなかった。










すぐそこにある死がこんなにもあるものだなんて

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