久しぶりに会ったのに
こんな顔で再会するなんて望んでない。
目黒「あなた?どうしたの家くる?」
『うん…行く』
目黒「俺、一人暮らしでさ家近いから」
私は蓮の家について行った。
マンションでとても綺麗だった。
蓮はいつでも優しかった。
目黒「で、何があったの?」
隣に座って聞いてくれている。
『あのね、私会長と付き合ってるんだけどね』
目黒「彼氏さん?」
『うん…でも今日家に行ったらその他の人と何回もKissしてて』
目黒「えっ……」
『人までは言いたくないんだけど、浮気されて』
目黒「そんな事が……」
『そうなの……もう』
収まってた涙も溢れ出てきた。
目黒「顔あげて」
言われた通りに顔をあげると蓮くんがキスをしてきた。
目黒「じゃあさ、俺達も浮気しよっか」
『えっ……』
目黒「ずっとあなたが好きだった。彼氏さんがやってるなら問題ないしょ」
まあ確かにそうだけど
目黒「だから。付き合って」
確かに問題はない
会長だってしていることだもん。
『裏切らない?』
目黒「もちろん。好きだもん」
『浮気相手にさせてください』
目黒「いいよ。好き」
私たちはKissをした。
会長と七菜のように
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!