こんなに静かで居やすい
生徒会室はいつぶりだろう。
響くのはキーボードの事のみ。
ほかの音は外からの音だけ。
本当に静かだった。
『やっぱり生徒会室好きだな~』
最近は行くのが嫌で嫌で仕方がなかったけど
心が落ち着く。
ずっと居たいと思った。
その時、ドアが開いた。
西畑「おっあなたもう来とったんや」
『はい……やることがあったので』
西畑「ふーんそうなんや」
生徒会長の席に会長は座る。
せっかくの1人だったのに。
『では、失礼します。会長』
西畑「もう行くんか」
『もう終わったので。では頑張り下さい』
西畑「なぁあなた」
会長はだんだん近づいてきた。
西畑「なんか距離遠ない?」
『そうですか?よくわかんないです』
西畑「なぁ今日家行ってもええ?」
今日は無理です笑。
あっずっと無理ですけど
『すみません。今日は用事があるので』
西畑「じゃあ金曜日」
『いいですよ。楽しみにしてますね』
西畑「うん。またな」
私は急いで生徒会室を出た。
そうして、道枝くんのところに連絡をした。
[今日、昨日の人と会うから。]
[あと、金曜日は会長とどこか行くことになったから]
よし!
会長と2人で廊下を歩いたり、一緒に居るとこは
とても少なくなった。
それを気づく生徒さん達。
それは学校新聞にも載った。
で、今回は金曜日のデート?の事が記事に載っていた。
何故か分からないが、やめてくれない。
会長は気にせんでいいって言っとるけど
私はもう嫌なんです。
もう、この感じも限界。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。