道枝駿佑とのこともあり、
家に帰ってからも考えてばっかだった。
ベットで横になって携帯と睨めっこしてると
蓮から電話がきた。
『もしもし』
目黒「もしもしあなた?無事帰れた~?」
無事なのかな?
でも、今言っちゃうと蓮が何するか分からないし
『うん。なんにもなかったよ』
目黒「本当に?ならよかった~」
『仕事は大丈夫そうだった?』
目黒「うん。なんか俺いらなくねって思った笑」
『笑笑何それ』
目黒「あなたとの大切な時間を邪魔しやがってーって」
『もう。蓮……好き』
目黒「俺も好き。ずっと大好き」
『不思議だね。こういう関係って』
目黒「好きなんだもん。しょうがないじゃん」
『お兄ちゃんから好きな人になっちゃった』
目黒「ずっーーーーと好きだよ。これからもね」
『私も好きだよ。色んな意味でね』
目黒「もう、そんな事言ったら会いたくなっちゃうじゃん」
『今日は会えないよ~。』
目黒「いつ会えるの?」
『えっと……明日木曜日だかど泊まり行ってもいい?』
目黒「いいよ。めっちゃ楽しみ」
『一緒にご飯作ろうね』
目黒「あなたのご飯作れる~」
時計を見るともう2時30分すぎだった。
『蓮。ごめんそろそろ寝ないと』
目黒「そうだね。俺も朝早いから」
『じゃあおやすみ』
目黒「明日楽しみにしてる」
いつの間にか寝ていた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。