第5話

猫背の彼
40
2019/10/16 14:52
初めてのリアルは自分の家に呼んでお泊まりした
予定外のキスはあったけど、それ以上のことはなし
俺はしても良かったけど、彼はきっとそこまでは望んでなかったと思う
キスの時でさえ不安そうな顔をしてた
そういうのはゆっくりでいい
康介
泊めてくれてありがとー!楽しかった!
勇太
俺も!
また会おうね!
康介
うん!
なんか、不思議なものがたくさんある部屋で面白かったからまた行くw
勇太
え、そんなのあった?
例えばどんなの?
康介
アロマとか変な調味料とかお香とか!
勇太
普通でしょ笑
そんな他愛もない会話に俺はニヤケっぱなしだった
彼は身体は大きいのに態度は控え目で、多分、自信が無いんだと思う
子供の頃からいじめを受けていたと本人から聞いていた
その頃からのトラウマが未だに日常生活に影響しているらしい
ひとつ歳下なことや、うつで働けていないこと、優しいところや、穏やかなところに惹かれている自分がいた
難しいことは分からないけど、何も不安にならなくていいようにさせてあげたい
楽しいことを一緒にたくさんして、いつも笑っててほしい
勇太
また遊ぼう
康介
うん!
この人となら上手くやっていける
そう思った

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