葛藤の末、俺は女の子を助ける道を選んだ。
男子学生が女の子を持ち上げてくれ、女の子
の腕を掴み持ち上げる。

そんな声をかけながら上に持ち上げようと、
した時に上の方から…

ブチ…ブチブチッ……

時計を見ると残りは30秒。

すると、消防ホースのようなのが上から垂ら
されてエレベーターの屋根の中へ。

俺が6階フロアに辿り着くと同時にすれ違う
ように人が中に飛び降りた。

叫ぶが反応はない。すると、消防ホースから
女の子を上げてくれた男子学生が登ってくる

ギシッ…ギシッ……

どんどん不安定になって、今すぐにでも落ちそうだ。

女の子をフロアにあげた瞬間、涼雅が俺に手
を差し伸べた。

俺は少し驚きながら涼雅の手を掴み、フロア
に上がると男子学生を引っ張りあげる。

すると…

ガッシャーン！！！

時計を見ると、丁度エレベーターの箱が落下
する時間だ。

日向が入口を覗き、下を見ていた。

中から聞こえる男の子の泣き声。そういえば
1人で乗ってた男の子いたな…

澪奈の元気な声がした。それに俺は一安心。

日向がホースを掴み、引っ張っていく
すると、男の子を抱えた澪奈があがってきた

澪奈が男の子を慰めていると、周りから俺に
対する歓声があがっていた。

…俺はただ自分が死にたくないから…
澪奈を助けるためだけに人を助けたんだ…
それにこの事故はREAL GAMEのせいだし…

歓声に心が少し痛くなる。
助けた人に名前を聞かれたりしたが、答えず
にその場を去った。

家の最寄り駅に着き、真っ暗の道でスマホが
鳴った。

『ステージ１、エレベーターからの救出』

「クリア」

次のステージは”3日後”。