ファミレスに着いた俺達。


俺の隣に涼雅、向かいの席に澪奈と日向が
座った。


晩飯を頼んだ後に、俺は話を振る。

俺が乗り気だったのが嬉しかったのか、澪奈
は笑顔でスマホを触り出した。

『願いを叶えるリアルゲーム』

さっき言ってた通りの記事の名前。

記事を開いたまま俺達にスマホを渡す澪奈。
受け取った俺達は記事に目を通す。

『願いを叶えるリアルゲーム』
これは何がなんでも叶えたいことがある強い
願いを持った人が挑戦出来るゲーム。
使っている携帯電話やスマホにメールが送り
付けられ、そのメールの内容が現実世界で
起き、それを攻略するというもの。
失敗した時には2つの選択肢がある。1つは
自分が死ぬ。もう1つは大切な何かを失う。
実際にリアルゲームの体験者がいるとか、
いないとか……。

興味深そうに画面を見る涼雅と違い、俺は
ただただ黙っていた。

俺に来てるのと全く同じ内容……。

涼雅が画面をスライドすると、この都市伝説
に対するコメントが何件も書かれていた。

こんなの偽物に決まってるw
21歳/男性

実際にあるならやってみたい！
17歳/女性

面白そうですね。
30歳/男性

偽物、実際に体験したい、面白そう。
そんなコメントばっかり。

そんな中、俺達はいくつかのコメントが目に
止まった。

これは本物です。絶対にやめた方がいい。
例え、願いが叶っても、沢山の大切なものを
失うことになります。
18歳/男性

終わった…絶対にクリアできっこない……。
23歳/男性

いろいろ失うけど、ステージ5までクリア
すれば、本当に願いは叶うよ！
14歳/女性

いつ間にかきていたパフェを頬張りながら、
澪奈が嬉しそうに笑う。

面白話だと思っているのか日向は冗談っぽく笑っている。


だが、俺の顔色は悪くなる一方だった…