あなたside
気づいたら、みんな寝てたみたいで
はっと起きた時には3時やってん。
起こしたら悪いな…
とも思いながらも
なんか、寝れへんくって
とりあえず飲み物を飲むことにした。
音を立てへんように慎重に部屋を出た。
冷蔵庫の中からソーダを取って
グラスについだ。
なんか、より眠気覚めた気ぃすんねんけど笑
てか、ベランダでも出よっかな…。
グラスを持ったままベランダへいった。
風はどこか冷たくて
ひんやりした。
声をした方を見ると
せーやがベランダのドアに寄りかかってこっちを見ていた。
なんていいながら
私の手からグラスをひょいっと取って
ソーダを飲んだ。
せーやの顔を見ているとしばらくしてから
私にキスをした。
なんていいながら
また、私にキスをしてきた。
誰か起きてきたら困るのに
不思議と嫌じゃなかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。