" 「ブス!」と見下す最低悪女 "
髙橋あなた ▷▶︎ 宮下香恋 役
松田元太 ▷▶︎ 北里優也 役
高校生の時、私のクラスには
仲の良い幼馴染がいました。
その 幼馴染というのは……
優也「 はぁ…(欠伸)」
彼 、名前は優也
優也「 おはよ 」
『 あ、おはよ。
優也、今日も遅刻ギリギリだよ?』
優也「分かってるよ」
『分かってないから今日もこんなに遅いんでしょ?
どうせまた夜遅くまでゲームとかしてたんでしょ笑』
『ほんと昔から…』
優也「 朝からうるせーなー、このブス!」
『 ちょっと、何今の 』
優也「 え 、聞こえなかった?
おまえって本当にブs…」
『 聞こえてました聞こえてます!
私のどこがブスだって言うの?』
『今日もちゃんとメイクもしてるし…』
優也「 無駄無駄。お前は、元がブスなんだからなにやっても無駄だよ。」
『 そういうのあんたは、どうしようもないバカでしょ』
優也「 バカは、勉強すれば直るの
でも、ブスは なにやっても直んないの」
優也「 はい 、残念 」
『 あんたねぇ…!!』
担任「 おーい宮下、授業始まるぞ 」
『 ………あ 、すいません 』
担任「 はい日直 」
日直「 きりーつ 」
いっつも優也に、「ブス」と言われていた私。
日直「 礼 」
いくら冗談でも、
「ブス」と呼ばれるのは正直辛くて……
優也「(べー)」
『(いー)』
日直「 着席」
なぜなら 、彼は…
私の初恋相手だったのです。
隣女「 (睨)」
" ブスと呼ばないで "
優也「 てかその髪型可愛いね 」
女1「 え、ホント!?」
優也「 うん 」
男1「 え、分かる!」
優也「 ね、分かるよね。」
渡辺「 え、私は?」
優也「 恵は大人っぽいよね〜」
女1「 けど可愛いよ!」
男2「 可愛いよな〜」
女3「 えじゃあ、じゃあ、私は?」
優也「 普通!」
女1「 えー?笑」
そんな優也は
私に対してキツいことを言うクセに、
他の女子たちには優しく、
クラスでモテてました。
優也「 俺、思ってることは正直に言う性格だからさ?」
男「 はははっ笑」
女「 ウケる笑笑」
『 ……何それ((ボソッ』
そんなこともあって……
(放課後)
渡辺「 あ、宮下さんだ〜 」
『 ……お疲れ』
渡辺「 宮下さんって、」
『……』
渡辺「 優也くんと幼馴染なんだよね?」
『 …うん、そうだけど 』
渡辺「 ほんと、運がよかったよね 笑」
渡辺「 だって、もし幼馴染じゃなかったら、宮下さんみたいな子が、優也くんと仲良く話すなんて……笑」
渡辺「 絶対出来ないもんねー?笑 」
『 ……え 』
女達「 あっはは爆笑」
女1「 仲良いわけ、ないじゃん!笑」
女達「 はははは笑」
『 …… 』
渡辺「 あー、そっか笑」
渡辺「 バカにされてるだけかー 」
『 …… 』
渡辺「 ふふふっ笑 」
渡辺「 あんま調子乗んなよ 、ブス」
『 …… 』
渡辺「 行こっ 、」
女1「 ハハハっ笑 」
女2「 バイバーイっ笑 」
私は 、優也に好意を持つ女子たちから
嫌がらせを受けるようになったのです。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。