こんな会話を何回しただろうか
我妻が迎えに来ると決まってから毎朝こんな感じだ
だけど毎回少し早めに来るから遅刻したことはないんだけどね
大体5分ほど待たせてから学校へ向かう
放課後に私が勉強を教えるようになってからもしばらく経つので聞いてみた
もうすぐテストがあるからね...
ほんとにこいつはまじでなんなん!?
今回に限らず朝はいっつもこう!
毎朝話しかけてるのに絶対我妻は話しかけてこないし、返事も適当
しかも勉強を教えてやってるのにお礼のひとつもない!
別に期待してるわけじゃないけどさ?
と、まあ今日はテスト前日なんですよ
今回は私も人に教えてるから結構がんばったんだよね
なんだろ...向こうから話しかけてくるなんて珍しい
そう言って我妻は全力疾走した
まあ、私にかかれば余裕よ
絶対に追いついてやる
お互いが全力で走ればすぐに学校へ着く
結局詳しい話を聞けないまま我妻は風紀委員の仕事へ行ってしまった
昼休みに聞くか...
あの後我妻は風紀委員の仕事を終えて教室に戻ってきた。けど炭治郎にずっと話しかけていて絶対に私のことを避けている
なのでカナヲにとりあえず話してみることにした
カナヲと喋っていたらテストの後のことなんて忘れてしまっていた
そして昼休みになった
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。