あなたside
…イタイ
朝起きたら、お腹痛くて
まさかとおもったら
きちゃってた…
しかも、いつもより痛みがひどい
夏喜side
さっきからあなたが歩いては立ち止まってお腹を抑えたりを繰り返してる
少し機嫌も悪いみたいだし
汗もかいてる
大丈夫かな…
なるほど、女の子の日か
あれ?あなたは?
さっきまで台所にいたあなたは
どこにも見当たらなくて
探してると、夏輝くんの声が聞こえて
びっくりして、皆で行くと
そこにはお腹を抑えてしゃがみこむあなたが
あなたは痛いはずなのに、無理して笑った
それを見ると、いてもたってもいられなくなって
気づいたら体が勝手に動いてた
俺はあなたを抱きかかえて、部屋に向かった
あなたをベットにのせ
休むように言った
すると、あなたがまた痛そうにしたから
俺は少しためらいがちにあなたのお腹をさすった
あなたはそう言うと
少し落ち着いたのか
さっきよりは顔色が良くなった
よかった
あなたが楽しそうに笑うから
俺も少し嬉しくなった
やっぱり、あなたには笑顔が似合う
これからは無理しないでほしいな
でも、次もこんな感じに甘えられたら
俺の心臓もたない…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!