珍しく兄ちゃんが早起きしてた
人差し指を立て口の前に置いて言った
ーーー
ーー
ー
どうしてこうなった、、、
今…俺は兄ちゃんと…手、を繋いでいる。
そう言って俺は繋がっている手を上げた
やっぱり目立つよなぁ…
まぁいっか←人目に慣れちゃった人
、
、
、
?
兄ちゃんにしては普通だと思った。
兄ちゃんならもっと水族館とか動物園とか…選ぶのかと思ってた。
兄ちゃんが背負っていたリュックから出てきたのは…
ほんとバレー馬鹿な兄貴を持つと大変だ、
何回ラリーが続いただろうか、
先に終りにしようと言ったのは兄ちゃんの方だった。
お昼はてっきり家で食べるものだと思っていたが…
そんな兄ちゃんの突然な発言により昼はカフェで済ますことになった。
駅前にできた最近人気のおいしいカフェと、
クラスの女子が話していた。
でも、確かここのカフェって…
やっぱり…ここのカフェって
席に座って兄ちゃんを見つめた
別にいんだけどさ、
てっきり昼はなんか一緒に作って食べんのかと思ってたから、、
メニューを持った兄ちゃんがクリームパンを指差して言った
…俺の、た、め?
ーーー
ーー
ー
、
、
、
兄ちゃんが来るまで近くのベンチでスマホをいじっていた
すると、ずっとこちらの様子を伺っていた女子達がゆっくりと俺の方に向かって歩いてきた
正直、困ってる。
しかしこの時俺はいい事を考えついた
…あまり率先してやろうとは思わないけど
俺は意を決して"あの言葉"を口にした。
絶対に言わないし、言う気もなかった…んだけどなぁ〜
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。