(翔太side)
さっきコンビニに行ったら、あなたが好きだと言っていたアイスを見つけた。
懐かしくなって、もしかしたら、会えるかもって思い、買ってしまった。
渡せたらいいなぁ。あなた、いるかなぁ。
俺は、インタビュー会場へ向かっていた。
めめは先に行ってるのかな。俺も急がなきゃ。
角を曲がると、見慣れた姿の女性と、めめが立っていた。
あれは…あなた?!
なんで、めめと話してるんだ?
俺は、向かおうと思い、足を進めた。
けど、その瞬間、あなたがめめに抱きついていた。
どうゆう事だ?あなた、旦那さんいるんだよね?しかも、なんでめめと?
付き合って、るのか?
いやいや。あなたがそんな浮気みたいなこと、する訳…
もしかして…
俺の前から姿を消して、子供を作った理由は浮気…?
いやいや。そんなこと、ある訳ない、ない…よな。
だけど、感情が爆発してしまい、
色々な感情が混ざり合い、俺は気づけば走っていた。
あなた、どうゆう事?俺、もぉ分かんねぇよ。
(あなたside)
蓮くんが翔太くんの後を追ってくれている。
私に何か出来ることは、ないのかな。
あれ?
あの、ビニール袋…
私は、手に取り、中身を見て見た。
すると…
『あ…これ、』
そこには、私が高校時代に大好きで、今も大好きなアイスが入っていた。
ねぇ、翔太くん?
勘違いかもしれないけど…このアイスは
私のため?
ねくすと
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。