第31話

リトの戦士、テバ
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2023/11/02 04:11
ボコ太一行は、ヘブラ山脈の『飛行訓練場』へ向かった。
ボコ太&モリ介&リザ太郎
さ、寒い‼︎
ヘブラ山脈は、ハイラルにある雪山の中でも、最も標高の高い雪山で、かなり寒い。リト族は羽毛があるからいいが、羽毛のないボコ太たちからして見れば、この寒さの中で平然としていられる方がどうかしてるという感じだ。
ボコ太
て、テバはこんなとこにいるの⁈
ものすごいブリザードの中を必死で進むと、暫くして、何やら小屋のようなものが見えて来た。
リザ太郎
あれが飛行訓練場じゃないですか⁈
ボコ太
あ、そうかも‼︎
ボコ太たちは、急いでその小屋の方に走って行った。見ると、その小屋は崖っぷちにあり、崖の中央には柱のような崖がある。そして、ものすごい大きな音と共に、上昇気流が吹いていた。
ボコ太
ココが飛行訓練場かぁ。スゴいところだね。
ボコ太たちが、小屋の中に入ると、奥の方に一人のリト族が座って弓の調節をしているのが見えた。そのリト族は、ボコ太たちの方を一瞬振り返り、興味なさそうに顔を背けてから言った。
テバ
...誰だ?俺は忙しいんだ。邪魔しないでくれ。
ボコ太
わぁ、ボクらを警戒もせずシカトした人初めてだね。
リザ太郎
ですね...。
すると、テバは面倒臭そうに言った。
テバ
...何か用か?俺は忙しいんだ。
ボコ太
手伝いに来たんだよ〜。
テバ
手伝う?何を?
ボコ太
神獣‼︎メドー‼︎
テバ
...待て。
そして、ちゃんとボコ太の方を見て言った。
テバ
神獣ヴァ・メドーを知る客人か...。さては族長や妻の仕業だな?
ボコ太
う〜ん...?まあ色々教えてもらったけど...。
テバ
だとしたら俺の事も聞いているだろう?俺がテバだ。客人たちの名を、聞いておこうか。
ボコ太たちは自分の名を名乗った。事情を説明すると、テバはこう言った。
テバ
フム...通りでリンク殿と一緒な訳か...。魔物が英傑とは驚いたものだな。
そして、テバはボコ太に向き直って言った。
テバ
で、ボコ太さんよ。
ボコ太
へ?
テバ
ウチの族長に会ってるって事は、俺を連れ戻しに来たんだろ?
ボコ太
え、まあそんな感じ。
テバ
全く...。族長のお人好しにも参ったもんだ。どうせメドーにやられて怪我する前に、連れ帰ってほしいとか言われたんだろ。残念だが...俺はここを動くつもりは無いからな。
ボコ太
えぇ〜...。
テバ
俺だってリトの戦士の端くれ。仲間がやられておめおめ帰る訳にはいかねぇさ。
だが、少し考えて、テバはこんなことを言った。
テバ
...しかしな、一つだけ俺をリトの村に帰らせる方法があるぜ。
ボコ太
え、何?何したら帰るの?
テバ
それは神獣ヴァ・メドーが沈黙し、ヤツが空から消えた時...。つまり、神獣ヴァ・メドーをぶっ潰す...。それが今すぐ達成できりゃ、村に帰ってやってもいいぜ?
リザ太郎
ですよね...。
テバ
ですよね?
すると、テバは驚いたような顔をして、言った。
テバ
ハハッ‼︎俺の性格まで村のヤツらに教えられたか‼︎
そして、こう言った。
テバ
...でもな、族長が言ってたぜ?
ボコ太
なんて言ってたの?
テバ
神獣ヴァ・メドーを本当に止めるには、ヤツの内部に入らないとダメだってな。お前らなら...。ヤツの内部に入れるんだろ?
ボコ太
そうだよ‼︎だから止めに来た‼︎
テバ
ハハッ‼︎なるほどな。だからシーカーストーンを持っているし、退魔の剣も持ってるんだな。
そして、ボコ太たちに言った。
テバ
とにかく、メドーに入れようが入れまいが、ヤツを黙らせる事ができればそれでいい。ただな...。知ってるかもしれないが、無暗にメドーに近付くと、ヤツの砲台の餌食になるだけだぜ。
ボコ太
あ、そういえばそうだった。
テバ
なので、試させてもらう。
そして、全員を見回して言った。
テバ
この中で、何人が弓を使える?
リザ太郎
僕とリンクさんは使えますけど。
テバ
フム...。
すると、テバはこう説明した。
テバ
俺たちリトの戦士は、この谷の上昇気流を利用して、空中戦を想定した弓矢の訓練をする。ここの上昇気流は、頭上で布を開くだけで、人一人が簡単に浮かぶくらい凄まじい。
モリ介
ならパラセールがあれば、簡単に浮いてられるな。
テバ
だから、お前たちがリトの訓練法で、どこまでできるか見せてもらおう。
ボコ太
リトの訓練法?ってどんなのなの?
テバ
宙を舞いながら、この谷に仕掛けてある的を5個、3分以内に壊してみろ。
リザ太郎
えぇ⁈
テバ
いいな?一人ずつだぞ。
リザ太郎とリンクは、いきなり試練を振られてしまった。果たして、二人はこの試練を、突破できるのだろうか。次回も乞うご期待だ。

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