第33話

大空の戦い
19
2024/02/23 02:25
テバ
着いたぞ。
テバはメドーに近付いた。上空はテバの言っていた通り、ものすごい寒さだった。手が悴んで、鳴弦を上手く引けそうにない。
リザ太郎
よ、予想以上に寒いですね...。
テバ
ああ。ここまで高いと、流石の俺でも凍えるぜ。
テバは、目の前を飛ぶ大きな鷹のような古代兵器を見て、言った。
テバ
そして...あのデカいのが神獣ヴァ・メドーだ。
その瞬間、メドーの周りに、全身を覆うように赤い膜が張られた。
テバ
フン...またバリアか...小賢しい...。
リザ太郎
あのバリアは、砲台を壊せばなくなるんですよね?
テバ
ああ。一度、作戦のおさらいをしようか。
テバは、メドーの周りを飛びながら、リザ太郎とリンクに言った。
テバ
俺が囮になって砲台の攻撃を引き付ける。その間に、お前たちがバクダン矢で砲台を壊す。ここまではOKだな?
リザ太郎
はい。
リンクもOKのサインを送る。
テバ
それと、メドーのバリアは狙うだけ無駄だ。近付きすぎて触るなよ。
そして、テバは続けて言った。
テバ
最後に...何度も言うが、寒さ対策だけは忘れるなよ。
リンクは寒さ対策の料理を食べているらしく、平然とOKのサインを送る。リザ太郎は無対策であるが、今頃引き返したいと言う勇気もなく...。
リザ太郎
はい。
と言った。
テバ
よし‼︎じゃあ砲台を頼んだぞ‼︎
リザ太郎とリンクはテバから離れる。テバは飛び回り、砲台の注意を逸らす。
空中戦が今ここで、始まった。
ボコ太
あっ、飛んだ。
飛行訓練場で留守番をしているボコ太は、上を見て言った。
モリ介
上の方は上昇気流があるから落ちねェのか。
ボコ太
そうだね。
ボコ太は、上の2人に聞こえるかはわからないが、大きな声で叫んだ。
ボコ太
リザ太郎ーーーーーーっ‼︎リンクーーーーーーっ‼︎
頑張れーーーーーーっ‼︎
メドーには、計4つの砲台がある。バクダン矢以外の矢では歯が立たず、攻撃&防御の2つを兼ねている。故に、コレを真っ先に破壊すれば、あとは内部を攻略するのみ‼︎
リザ太郎
リンクさんは左回り、僕は右回りで。
リザ太郎とリンクは左右に分かれ、砲台を攻撃し始めた。リザ太郎が一発矢を射った。砲台に矢が当たり、ものすごい爆発が起こる。だが、一発では破壊しきれない。
リザ太郎
二発必要なのか...。
リザ太郎はもう一発放つ。その途端、砲台は青白い光を放って壊れた。
テバ
よし、いいぞ‼︎
リンクも反対側で砲台を破壊した。その途端、リザ太郎の方に砲台の注目が逸れた。
テバ
危ないぞ‼︎
リザ太郎
わっ‼︎
リザ太郎は飛び回って、ビームを回避した。その勢いで、反対側の砲台に少し近付き、砲台をもう一つ、砲台を破壊した。
テバ
いい調子だ‼︎次がラストだぞ‼︎
その一言に被せるように、リンクは最後の砲台を破壊した。
モリ介
やったか⁈
ボコ太
やったーーーーーーっ‼︎
テバ
...見事だ‼︎
テバとリザ太郎とリンクは、メドーから離れた。メドーの砲台は、一気になくなって、バリアが消滅した。テバはメドーと少し距離置き、リザ太郎とリンクに言った。
テバ
やったぞ‼︎バリアが消えた‼︎
リザ太郎
やりましたね‼︎コレで中に入れ...
...その時。
リザ太郎
は...ハクショッ‼︎
リンクがびっくりしたような顔をした。
テバ
大丈夫か⁈
テバはリザ太郎とリンクを回収し、飛行訓練場に戻った。ボコ太とモリ介は大喜びで迎える。
ボコ太
やったね‼︎コレでやっとメドーの中に入れる〜‼︎
モリ介
早速行くか⁈
リザ太郎
すみません、ちょっと待ってください...。
ボコ太&モリ介
テバ
...こりゃ、風邪だな...。
リザ太郎
ですよね...ハックショッ...。
モリ介
ええぇ、どうすんだよ...。
リザ太郎は、寒さ対策をしていなかったために、風邪を引いてしまったようだった。満身創痍の状態でメドーに乗り込むわけにも行かないので、ひとまず留守番だ。
リザ太郎
すみません...。治ったら行きます...。
モリ介
そんな早く治るわけねェだろ...。
ボコ太
メドーはボクたちがどうにかするから、リザ太郎は風邪治るまで安静にしてて‼︎
リザ太郎
...すみません...。
ボコ太はテバの方を見て言った。
ボコ太
ボクたちをメドーまで連れてってくれる?
テバ
ああ、お安いご用だ。お前たちが戻るまで、コイツの様子も見ててやる。
ボコ太
ありがと‼︎
ボコ太は準備をすると、言った。
ボコ太
じゃあ、行ってくるね‼︎リザ太郎‼︎
リザ太郎
お願いします...。
テバに乗せられ、ボコ太・モリ介・リンクの3人は、神獣ヴァ・メドーへ乗り込んで行った。大きな戦力であるリザ太郎がいない状態で、ボコ太たちは果たしてメドーを止めることができるのだろうか?
次回も乞うご期待だ。

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