第28話

ミファーとルッタ
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2023/10/29 23:45
ボコ太たちが光になって飛んで来たのは、ゾーラの里の目の前だった。
ボコ太
里まで飛んだ...?ワープみたいな感じなのかな?
その時、大きな吠え声が貯水湖から聞こえて来た。
ボコ太&モリ介
なんだ⁈
リザ太郎
ルッタの声っぽいですね。
ボコ太&モリ介
あ、確かに。
ルッタは、貯水湖から崖の上の湖に移動した。そして、ガノンに狙いを定めて、赤いビームを放った。ガノンを捉えたルッタに、ミファーは優しく語りかける。
ミファー
ルッタ...。貴方のお陰で、私はリンクの役に立てる。あの人たちが、ハイラル城で厄災ガノンと戦う時、助けてあげて...。
そして少しずつハイラル城の方に歩み寄った。
ミファー
貴方の一撃で、出来るだけガノンの力を削って...。それが、リンクたちにしてあげられる最後の助けだから。
ルッタを撫でて、ミファーはさらに続ける。
ミファー
ガノンを封印できたら、ハイラルに平和が戻る...。貴方と私も、役目を終えられる。
ミファーは最後に、里の方を見た。
ミファー
御父様......。お元気かしら。私、我が儘ばっかりで...。一杯心配かけて...。
そう言い、里に背を向けた。
ミファー
出来ればもう一度...。
寂しそうに、ミファーは呟いた。
ミファー
逢いたかったな...。
里に戻ったボコ太一行は、ゾーラ族から、改めて歓迎されていた。
ドレファン王
おお‼︎四人とも、よくぞ戻った‼︎待っておったゾヨ‼︎
そして、外を見ながら言った。
ドレファン王
あれほど猛威をふるった豪雨が、嘘のように止み、この里の危機は消え去ったゾヨ‼︎ハイラルの大地が水没する心配は、もうなくなったゾヨー‼︎ソナタらが、水の神獣を鎮めてくれたお陰でこのゾーラの里は救われた‼︎期待以上の働きをしてくれたソナタらに、民を代表して、心から感謝の意を示したいゾヨ‼︎
すると、ムズリがこんなことを言った。
ムズリ
...リンク、ボコ太、モリ介、リザ太郎。お前らに強く当たってすまんかったゾラ。お前らも、ミファー様のことを考えてくれていたのゾラな...。元老院の面々も、ヒレを畳んで感謝しておるゾラ。
そして、俯いて続けた。
ムズリ
ワシら、老人の多くはハイリア人と魔物を誤解していたのかもしれぬ。むしのいい話だが、もし許してくれるならば、こんなに嬉しいことはないゾラ...。
ボコ太
いやぁ、ハイリア人はともかく、魔物に警戒するのは間違ってないと思うよ。別にボクら気にしてないし。
すると、ドレファンはこう言った。
ドレファン王
四人とも‼︎ソナタらには、礼を渡さなければならぬゾヨ‼︎
そして、ムズリの隣にある宝箱の方を見た。
ドレファン王
さあ、宝箱の中のものを受け取ってくれ。あれはミファーがずっと愛用していた形見のようなものゾヨ...。
ボコ太
え、そんなものもらっちゃっていいの⁈
ドレファン王
友好の証として、ソナタらに持っていてほしい。そして、どうかいつまでも大切に...。
ボコ太
そ、っか。じゃあ大切に待ってるね。
ボコ太は宝箱を開けた。中から出てきたのは、白色に、赤や水色の飾りが付いた一本の槍が出てきた。ミファーの愛用していた槍、『光鱗の槍』だ。
ボコ太&モリ介&リザ太郎
槍だ。
ドレファンは頷くと、こんなことを言った。
ドレファン王
...とはいえ、退魔の剣を待つソナタらの事、あまり使う機会はないかもしれんが...。
すると、モリ介は光鱗の槍を持って言った。
モリ介
安心しろ。槍ならオレが使える。
ドレファンは安心したような顔になり、言った。
ドレファン王
リンク、ボコ太、モリ介、リザ太郎。今回のソナタらの働きには、ゾーラ一同心から感謝するゾヨ‼︎
そして、シドの方を見て、言った。
ドレファン王
...そして、シド。
そして、微笑みながら、こう続けた。
ドレファン王
お前がリンクたちと共に神獣と戦ったこと...。父親として誇りに思うゾヨ。知らぬ間にそんなに逞しくなりおって...。もうワシの後取りとして申し分ないゾヨ‼︎
すると、シドは俯き言った。
シド
ち、父上...‼︎
ドレファン王
豪雨も止み、神獣も戻った‼︎なんとめでたいゾヨ‼︎ジャブフフフッ‼︎
すると、シドはボコ太たちに言った。
シド
リンク、ボコ太、モリ介、リザ太郎ーッ‼︎最高だゾッ‼︎
そして、四人に近付いて、リンクの手を握り、言った。
シド
四人とも‼︎本当にありがとう‼︎キミたちには感謝してもしきれないゾ‼︎壊滅する運命だった我らが里を、キミたちは救ってくれた‼︎さあ、最上級の感謝を贈るゾ‼︎
そして、リンクの手を激しく振りながら、叫んだ。
シド
ゾッ‼︎ゾッ‼︎ゾッ‼︎最高だゾッ‼︎
すると、周りのゾーラ族の人々は飛んだり跳ねたり大喜び。ボコ太たちは少しむず痒く感じた。
ボコ太
これで、ゾーラの里は大丈夫そうだね。
リザ太郎
ですね。
...一方、ハイラル城ではガノンが大激怒していた。
厄災ガノン
あんな弱いカースガノンじゃ駄目だったか...。上手く生き延びやがって...‼︎
ゼルダ姫
魔物が退魔の剣を抜いた上に、神獣まで解放してしまうなんて...。
早くも怒りの頂点のガノンは、叫んだ。
厄災ガノン
目障りな魔物共め...‼︎水のカースガノンでは駄目だったが、他の三体はもっと強い‼︎次の神獣で、消し去ってくれるわ‼︎
カースガノン、及び未解放の神獣は、残り三体。ボコ太一行は、神獣を全て取り戻すことができるのだろうか?次回も乞うご期待だ。

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