高校2年____春
「はぁ……!?なんで俺だけクラスちゃうん!?」
「日頃の行いやろ」
「なんやと……!?」
「みっともないからやめなよ」
「ゔぅ……」
教室のドアの前で喋っている男子3人
朝からほんまうるさいわ……
しかもドアの前とか迷惑かかってるやん。
『あのー』
?「あぁ?……って高嶺ちゃんやんけ!」
『……どいてください』
?「はぁ?!俺と喋れたん嬉しくないんかいな!」
いやいやアイドルでも俳優でもあるまいし……
会えて嬉しいも何も、
『誰ですか?_______________』
「ぶっ……」
「おい!角名!笑うなや……!」
「お前自分のこと夢の国のミ◯キーとでも思ってるんかいな」
「うっさいわ……!いいか、俺の名前は宮侑や!バレー部!覚えとけ……!」
『……覚えられたら覚えておきます』
侑「なぬっ……!?」
『とにかくどいてください』
そういうと嫌な顔をしながらどいてくれた。
自分の席に着いてスマホをいじる
「侑くんにあんな態度とるとかありえへんわ」
「ちょっと可愛いからって調子乗ってるよね〜」
「いいよな〜何もしなくてもホイホイ男子寄ってくるんやし」
侑「……おいお前r((」
ガタッ…
『……何?嫉妬?』
「はぁ……?」
『影でグチグチ言うてるくらいなら私の目の前来て言うてくれん?そっちの方が助かるんやけど?』
「何言うてるん!このビッチ……!」
『ビッチとかそれこそ嫉妬やない?』
「っ……!」
『新学期そうそう問題起こしたないねん、早く自分のクラス戻ってくれへん?』
「なによ……!」
ほんまに新学期そうそう関わりたくないようなやつに絡まれてもうたわ……。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!