“ あなたの彼氏だったりするの……? ”
「え?」
沈黙が途切れたかと思えば唐突にそんなことを聞いてきた。
西野「あ……!急にごめんね!」
「いや、彼氏じゃないよ」
西野「そうなんや……!」
「どうして?」
西野「! あ、いや、あなたが男子連れて来るん珍しいなーって!」
「……一緒に帰る約束したら寄りたいところあるって言われたから着いてきただけだよ」
西野「一緒に帰る仲なん……?」
「まぁ、あっちがどう思ってるのか分からないけどね」
西野「そっか」
「でも友達としてじゃなくて、誘ったりしなくても自然に一緒に帰れるような関係になりたいんだよね」
西野「!……それって_______________、」
ガラッ……
『買ってきたよ』
西野「あなた、ありがとぉな……!」
『いいえ』
西野「2人とももうそろそろ帰った方がええよ!暗いし……!」
『そうやね。んじゃあまた来るね咲』
西野「うん!」
なんか引っかかる。
西野さんの様子がおかしかったし、
……なんか動揺してる感じ。
2人になんかあったのかもしれない。
部外者が首を突っ込める話じゃないけど……
西野「角名くんも、“ またね ”!」
角名「!__うん、また」
九条さんを知りたいって思うからこそ
この話に興味がある_______________
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。