第63話

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2021/01/14 11:00











電車に揺られて約10分










「着いたで」










治くんが立ち止まった場所には

“ プラネタリウム ” の文字があった。










『私、プラネタリウム初めて』



「そうなん?」



『うん。来てみたかったんだけどなかなか1人でプラネタリウムってね……』



「プラネタリウム1人はきついな(笑)」



『でしょ。凄く楽しみ』



「良かった」










それから中に入ってチケットを購入した。










『治くんはプラネタリウム見に来たことあるの?』



「親に連れられて。小さい頃やけど」



『いいなぁ』



「九条さんはおかんと一緒に何処か行かへんの?」



『私のうち両親が共働きでしょっちゅう海外飛んでてな。最後に一緒に出かけたのは小学校1年生のときやったかな』



「!……小学校1年生…?」



『おん。嬉しかったから凄く覚えてる』



「あなたってばあちゃんっ子?」



『あはっ、どちらかと言うとお手伝いさんっ子』



「お手伝いさん!?」



『うん…お母さんの優しさで寂しくないようにお手伝いさんを雇ってくれたんやけど、逆に気ぃ使って』



「……九条さんってお嬢様なん…?」



『まぁお嬢様育ちかな?』



「九条さん恐るべし……」



『ふふっ、やろ?』



「!//」



『私始まる前に御手洗行ってくる』



「お、おう」

























九条さんヤバいわ……///

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