妹の力に頼らず、刀身を赫くした
死の淵で扉を開いたわけか
柱たちも各々のやり方で刀身を赫くした
_________だが
”及ばない”遠く及ばないのだ
お前たちは
あの男には.
あの男の赫刀は 斬撃は
こんなものではなかった
____速すぎる
肺を殴られているみたいだ
四肢が引きちぎられるように痛い
心臓が破裂する
夜明けまで一時間ある…
一時間…!!
足に力が入らなくなり、
ガクリとする
ガヒュガヒュ!!
_________ドンッ
ガヒュがヒュ
ガガガ…!!
何故私はその疲弊しきった手負いの人間
一匹に止めを刺せない?
そうでなければ一対一でここまで時間はかからない
二度もトドメを指しそこねない
____原因はあの女に違いない
取り込んだ珠世の細胞に吐かせる
「お前は何をした?」
「私に使った薬は人間返りではなかったのか?」
「お前に使った薬は人間に戻すもの…それと…」
”言わない.無駄に増やした脳味噌を使って考えたらどうだ?”
_________
_________
老化…!!
そうか、私は老化し続けていたのだ
老化の進行を喰い止めるために
私の力は削がれ、
柱含めこの程度の鬼狩りの始末に
梃子摺った
珠世が私に薬を使ったのは何時間前だ
四時間…いや五時間近く前
薬が効き始めるまでの時間を
差し引いたとしても
参時間以上作用していたと思われる
つまり私は
もっと早く気づくべきだった
頭髪の色が戻らないこと
繋…がった!十二!
もっと早く、正確に
繰り返せ、この十二の巡りを!!
夜明けまで!!
長すぎて作者も驚き中(?
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!