第5話

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2019/12/24 13:56
ゲートを抜けて、
ヨコハマの地に降り立ったあなたは
久しぶりの街の景色が見たいと思い、
空港内のテラスがあるカフェへ向かった。

まっすぐ帰る予定だったが
首領から「迎えが来るから待っててね」と
云われたためである。

お店に入り、
大好きなイチゴのケーキと紅茶を頼んで
ゆっくりしながら待っていると
電話がかかってきた。

『はい、あなたです』
「俺だ、久しぶりだなあなた」
『久しぶりです、どうかされましたか?』
「お前今どこにいるんだ?」
『えっと…〇〇というカフェですよ』
「わかった、すぐそっち行くから待ってろよ」
『…えっ!?……ってあー切れちゃった…』

突然の同僚からの電話と
迎えに行くという発言に
驚きながら、身支度を始めていると

「悪ぃ、待たせたな」

少し息を切らし現れた彼に
懐かしさと嬉しさを感じながら
振り向いた

『お久しぶりです、中也さん!』

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