第18話

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2020/01/03 10:21
中也side

しばらくあなたの頭を撫でてていると
上体を起こそうと動き始めていた
今の今まで気絶させ静かだったため
存在を忘れかけてた…

「ぁ?…意識が戻っちまったか…」
『情報を引き出そうとしたのですが
 話して貰えなくて…
 拷問班に回した方がいいでしょうか?』
「いや…無理だろ
 異能力者じゃないみてぇだし
 有益な情報も持ってなさそうだしな」

無駄に仕事を増やしたら
姐さんに悪りぃしなぁ…

始末しようかと考えていると
男がナイフを取り出し
俺たちに向かってきた

ちっ…まだそんな余力があったか…

あなたを抱えて後ろに避けると
男は袋小路の唯一の出口に向かって
走り出し逃げようとした

だがそれは叶わなかった

「お二人とも此方にいましたか…」

黒蜥蜴、梶井、構成員が現れたことにより
出口が塞がらたからだ

「っ……!」

男は絶望に声を失っていた

「その男が…?」
「ああ、丁度始末しようと思ってな…」
「なら、ここは私が引き受けましょう」
「ああ…」

男は恐怖に震えながら
脚をガクガクさせて
今にも膝が落ちそうだった

広津はゆっくり歩み寄り
男の肩を掴んだ

「ポートマフィアに敵対した組織を恨むか
 我々の上司に手を出した自分を恨みたまえ」

その言葉と同時に
男の四肢が捻れ事切れた

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