中也side
あなたが少し元気になったところで
首領からの連絡を追加で伝えた
「そういやこの後
急ぎの仕事はもうねぇみたいだから
昼飯食べて
拠点にゆっくり帰ろうぜ」
『はい
やっぱり任務後は
お腹空いちゃいますね』
「まぁ…異能も使ったしなぁ」
『ちょっとだけですけどね…』
あなたがよく食べるのは
単純に食べる事が好きっていうのもあるが
もう一つは異能に関係している
此奴が云うには異能を使う度に
エネルギーの消耗があるらしく
特に低血糖状態になると
異能に集中ができず
使えなくなるらしい
エネルギーを使い切る前に
糖分を摂っている為
使えなくなると云うのは滅多にないが
あなたのもう一つの弱点とも云えるな
「この辺にドリアの店あるけど
そこに行くか?
種類も色々あって
結構美味いらしいぜ」
『おおー…
ドリア…美味しそう……
行きたいです!
食べたいです!』
ほくほく顔で俺を見るあなたに
相変わらずだなと思いながらも
此奴につられて頬が緩むのが判る
「じゃっ決まりだな」
あなた希望の店に向かうべく
アクセルを踏んだ
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。