第46話

3ー18
1,743
2020/02/29 00:23
立原side

俺、立原道造は
未知の生物と対峙していた
其れはほんの5分ほど前…
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Qの異能による
街の崩壊を防ぐ為に
俺達、黒蜥蜴も出動し
中也さんの指示で動いていった

ジイさん(広津)と銀と別れて
どんどん中心地から離れながら
二次被害を防いでいく

刻々と進む日の沈みに焦りを感じながら
被害を抑えて順々に
エリアを変えて移動していた時
近くにいた受信者が急に倒れこんだ

何事かと思い駆け寄ると
受信者の頸にあった
手型の痣が少しずつ消えていくのが見えた

其れは異能が解除されたことを示していた

「おっ終わったー…」

緊張が解け、肩の力が抜け
安堵の息が漏れる

「そうだ…
 彼奴らん処に戻んねぇと…」

中心地に戻ろうと
立ち上がった時…

「済みません!
 この子頼みます!」
「はぁ⁉」

何処からともなく
探偵社の人虎が現れ
ベビーカーを押しつけてきた

ガシッと待たされた俺を確認すると
中心地に向かって走り出そうとするので

「待て!クソ探偵社!!!」

大声を出して引き止めようとしたが
そのまま突っ走って行った
そして、
俺の怒鳴り声に
反応した赤ん坊は泣き出した

「おぎああああああ」
「おっお前に云ったんじゃ無ぇよ!」

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