第6話

気づいた時にはもう遅いんだ
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2020/04/06 09:28
正門side







最近、ほんまに大晴がやったんかと不安になってきとる。






でも、



今更よな



なんて思いながら俺は小島と駐車場に行こうと廊下を歩いていた








正「あ。忘れもんした!」


小「ぉお笑廊下で良かったやん取ってきたら?」


正「おん!先行っといてや」


小「了解!」









あかんあかん

忘れ物してもうた笑








楽屋へ戻っている途中にあの女の人の声が聞こえてきた。



なんやろ?







モブ女「あいつらまんまとひっかかってさー‪w‪w‪」

モブ男「作戦成功やな‪w‪w‪w」


モブ女「大晴って子はなんもしてないのにアホやな‪w‪wメンバーより私を信じるなんて‪w

でも良かった、潰したかったから‪w」


モブ男「悪い女やな~!」














は、…?










理解ができひんかった。







大晴はなんも悪くなかった。







俺らが勝手に勘違いして暴力ふるって無視して…










俺ら最低や、









まだ楽屋におるやろうか?




急いで謝りに行かな…













ガチャ




正「大晴…?」







おらへん。






グシャッ




ん?









なんか踏んだで?紙?






『ごめんな』



















俺は急いで大晴の家の方向へ走った





あれは大晴の字や。

嫌な予感がする。










おった!!大晴や!!!!!









なんて思ったのもつかの間。
















赤信号。


大晴の足は止まらない。







トラックが走ってきてる








『大晴!!!!!』







俺は思わず叫んだ。
いやや。行かんとって。








大晴が振り返った。












キキィィーーーー!!!!ドンッッッ
















信じられへんかった。










目の前が真っ赤に染った。











俺はすぐ大晴に近寄った。







『大晴!?嘘や、ごめん。ごめんなぁ』









今更謝っても遅いのに。












俺は周りなんか気にせず声を上げて泣いた。




周りの人が救急車を呼んでくれたようだ。














いやや。大晴…、

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