正門side
最近、ほんまに大晴がやったんかと不安になってきとる。
でも、
今更よな
なんて思いながら俺は小島と駐車場に行こうと廊下を歩いていた
正「あ。忘れもんした!」
小「ぉお笑廊下で良かったやん取ってきたら?」
正「おん!先行っといてや」
小「了解!」
あかんあかん
忘れ物してもうた笑
楽屋へ戻っている途中にあの女の人の声が聞こえてきた。
なんやろ?
モブ女「あいつらまんまとひっかかってさーww」
モブ男「作戦成功やなwww」
モブ女「大晴って子はなんもしてないのにアホやなwwメンバーより私を信じるなんてw
でも良かった、潰したかったからw」
モブ男「悪い女やな~!」
は、…?
理解ができひんかった。
大晴はなんも悪くなかった。
俺らが勝手に勘違いして暴力ふるって無視して…
俺ら最低や、
まだ楽屋におるやろうか?
急いで謝りに行かな…
ガチャ
正「大晴…?」
おらへん。
グシャッ
ん?
なんか踏んだで?紙?
『ごめんな』
俺は急いで大晴の家の方向へ走った
あれは大晴の字や。
嫌な予感がする。
おった!!大晴や!!!!!
なんて思ったのもつかの間。
赤信号。
大晴の足は止まらない。
トラックが走ってきてる
『大晴!!!!!』
俺は思わず叫んだ。
いやや。行かんとって。
大晴が振り返った。
キキィィーーーー!!!!ドンッッッ
信じられへんかった。
目の前が真っ赤に染った。
俺はすぐ大晴に近寄った。
『大晴!?嘘や、ごめん。ごめんなぁ』
今更謝っても遅いのに。
俺は周りなんか気にせず声を上げて泣いた。
周りの人が救急車を呼んでくれたようだ。
いやや。大晴…、
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。