第4話

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2021/01/31 13:49
山田一郎
山田一郎
よし!できた。
あなた

ありがとう、おにーちゃん!





一郎があなたの髪を耳の上辺りで二つに結う。完成した髪型を見て満足そうにあなたは笑った。




山田一郎
山田一郎
朝ごはん作るから二郎と三郎を起こしてきてくれないか?
あなた

わかった!

山田一郎
山田一郎
(今日も俺の妹が尊い…!)





一郎は妹にデレデレだった。



















部屋のドアを開きそっと中に入った。


あなた

おにーちゃん、起きてー!



寝台で横になっている人物の顔を覗きこむ。




起こそうと声を出したが既に起きていた。


ぱっちりとした大きな瞳と目線が合う。




山田三郎
山田三郎
あなた!お早う。
あなた

おはよー!


ニコニコしているあなたの頭を三郎が優しく撫でる。


あなた

おにーちゃんがご飯作ってるから準備してだって!

山田三郎
山田三郎
判った。直ぐに準備するからね。
あなた

わかった!











あなたは部屋を出て二郎の部屋に向かった。

二郎は二人と違って起こし方が少し違う。








あなた

おにーちゃん!起きてー!

山田二郎
山田二郎
うーん…後もう5分…
あなた

駄目だよ!おにーちゃんの5分は5分じゃないもん!



大声を出してモーニングコールをするが二郎の耳には全く届かず、すやすやと寝息を立てている。




あなた

もーう!



あなたは二郎の鼻を摘まみ、口を閉じさせた。





山田二郎
山田二郎
んー…んーー!



数十秒後に少し唸った後、勢い良く開眼し体を起こし咳き込んだ。




山田二郎
山田二郎
し、死ぬかと思った…
あなた

さぶろーおにーちゃんにこうしたら良いよって言われた!

山田二郎
山田二郎
三郎…
あなた

おにーちゃん。おはよー!

山田二郎
山田二郎
お早う、あなたー。


二郎はあなたに抱きつき頬擦りをする。


あなたに怒気は感じない様だ。














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