第26話

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2021/02/20 05:31
山田一郎
山田一郎
取り敢えず、この服どうにかしないとな…


あなたが着ている服は、サイズが大きい。
パーカーのフードが重りとなって服がずれ落ちてしまうのだ。
はだけて見える鎖骨や肩に人々の目線がチラチラといく。


山田二郎
山田二郎
普通に店に入る訳にはいかないよな。


二郎は、あなたの肩に自分の上着を掛けた。


山田三郎
山田三郎
僕達が買いにいくのも良いですけど…


店先で楽しそうに話している女子に目をやる。



山田二郎
山田二郎
何か、入りづらいよな…


三人はうーんと唸る。



あなた

乱数君の所に行きたーい!

山田一郎
山田一郎
それだ!


一郎は早速携帯を取り出し、乱数に電話をする。



 


電話中、たまに乱数の大きな声が聞こえる。





山田一郎
山田一郎
何か、あなたに変わってほしいってさ。
あなた

【もしもーし!】

飴村乱数
飴村乱数
【あっ!あなたちゃんだー!】
飴村乱数
飴村乱数
【声も大人っぽーい!可愛いー!】


乱数は一方的にあなたに言葉を連射する。



飴村乱数
飴村乱数
【あなたちゃんに似合う服、たっくさーん用意して待ってるからね☆】



ぶつっと音を立てて電話が切れた。




山田三郎
山田三郎
何か凄く大きな声が聞こえたんですけど…
あなた

待ってるって!

山田一郎
山田一郎
よしっ!行くか!





あなた達はシブヤへと向かった。









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