第30話

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2021/03/07 01:43


《ヨコハマ・ディビジョン》

あなた

理鶯さーん!



疲れを知らないのか森を高速で駆け抜けて理鶯の居るところまで向かっていた。




毒島メイソン理鶯
毒島メイソン理鶯
ん…?
毒島メイソン理鶯
毒島メイソン理鶯
貴君は誰だ?

理鶯は、覚えのない少女に話し掛けられて少し戸惑っていた。



あなた

私だよ。あなただよ!

毒島メイソン理鶯
毒島メイソン理鶯
何…?!


そう言われ、まじまじとあなたを見詰める。



毒島メイソン理鶯
毒島メイソン理鶯
確かに…雰囲気が似ている気がするが、小官の知っているあなたはまだ幼い。人違いではないのか?
あなた

人違いじゃないよ!

あなた

ほらっ!此れを返しに来たんだよ!



理鶯に借りた容器を見せた。




毒島メイソン理鶯
毒島メイソン理鶯
それは…!では本当にあなたなのか?
あなた

うん!

毒島メイソン理鶯
毒島メイソン理鶯
一体何故成長しているんだ?
あなた

よく判んないけど目が覚めたらこうなってた!

毒島メイソン理鶯
毒島メイソン理鶯
成る程…
あなた

はいっ!返すね!

毒島メイソン理鶯
毒島メイソン理鶯
わざわざご足労ご苦労だったな。
あなた

全然!お兄ちゃん達も美味しかったって!

毒島メイソン理鶯
毒島メイソン理鶯
そうか。ならまた作ってやらねばな。
あなた

きっと喜ぶよ!


.












山田三郎
山田三郎
ブルッ
山田三郎
山田三郎
な、何か寒気と吐き気が…
.












あなた

なら私、そろそろ帰るね!

毒島メイソン理鶯
毒島メイソン理鶯
何か用事があるのか?
あなた

特にないよ。でも長居したら迷惑かけちゃう。

毒島メイソン理鶯
毒島メイソン理鶯
そんなことはない。それにあともう少しで左馬刻と銃兎が来るんだ。待っていてくれないか?
あなた

本当!?いいよ!




.

















入間銃兎
入間銃兎
えっと、此れはどういう…
碧棺左馬刻
碧棺左馬刻
何でだ…?


あなたは二人にこれまでの事を説明した。



碧棺左馬刻
碧棺左馬刻
成る程な…


左馬刻はあなたの頬をつんつんとつつく。



あなた

くすぐったいよ!

入間銃兎
入間銃兎
大きくなるとここまで変わるものなんだな…


感心した様にあなたをまじまじと見詰める。



あなた

私も大人になったんだよ!

碧棺左馬刻
碧棺左馬刻
まだまだ餓鬼だよ。

笑いながらあなたの頭をぽんぽんと撫でる。



あなた

えっ!そんな~。



あなたは判りやすく項垂れた。



碧棺左馬刻
碧棺左馬刻
急ぐことはねぇ。今はまだ甘えてろ。


少し口角を上げ、細めた目をあなたに向けながら頭を優しく撫で続けた。



あなた

判った!じゃあ左馬刻さんに甘える!

碧棺左馬刻
碧棺左馬刻
(左馬刻って言えてる…!)


あなたは勢い良く左馬刻に飛びついた。




あなた

ぎゅーー!

碧棺左馬刻
碧棺左馬刻
っ/////
碧棺左馬刻
碧棺左馬刻
ちょっ、あなた!?
あなた

甘えてるの!


胸に頬を擦りよせていく。



碧棺左馬刻
碧棺左馬刻
フッ,そうか。

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