第9話

暗黒人間と太陽人間
1,714
2018/11/10 07:48
ワタナベマホト
あなたちゃんはさ、どうしてカンタを選んだの?
あなた

どうしたんですか?急に

カンタ
今、それ聞きます?マホトさん
ワタナベマホト
うん、もちろん!
カンタ
じゃあ、僕ここにいるの恥ずかしくなっちゃうんで、向こうにいることにします
ワタナベマホト
恥ずかしいとかw
カンタ
わらわないでくださいよ、w
キッチンの方の机の方へと行き、ヘッドフォンを付けてパソコンを操作し始めた。
ワタナベマホト
で、どうしてなの?
あなた

それは、んー、なんかビビって来たと言いますか…私もよくわかりませんw

ワタナベマホト
へー、他にも彼氏候補はいただろうに、俺とか
あなた

いやいや、マホトさんは

ワタナベマホト
そんな、強がんなくていいのに向こうにカンタいるからって
そう言い、マホトさんは私との距離を詰めて来た。
あなた

雲の上の存在のような方なので手が届きませんよ

ワタナベマホト
雲の上って俺死んでんじゃんw
あなた

あ、それもそうですねw

笑い合いながらさりげなくマホトさんは私の肩に腕を回し、密着してきた。
カンタ
もう、やっぱり、だめです!
そう言いながら勢いよく立ち上がり私達の間に無理矢理入ってきた。
カンタ
マホトさんでもあなたに近づき過ぎるのは許せないです
ワタナベマホト
いやー、あなたちゃん良かったね嫉妬してくれる彼氏で安心したわ
カンタ
や、嫉妬なんて、僕部屋行くんで、もう勝手にどーぞ
ワタナベマホト
そうさせてもらうねー
あなた

え、ちょっと

プイッと私達の前から消えて少し沈黙が広がった。
ワタナベマホト
あなたちゃん、カンタに愛されてるね
あなた

そうですかね?

2人きりになると最初のように距離を置いて優しい声で話してくれた。
あなた

でも、トミーには負けますよ

ワタナベマホト
そう?あなたちゃんの事が1番だと思うけどな
あなた

そうなんですかね

ワタナベマホト
うん
あなた

でも、あまり構ってくれないんですよね

ワタナベマホト
恥ずかしいんじゃない?
あなた

うーーん、

ワタナベマホト
カンタならあり得るじゃん!
心配いらないと思うよ
そう言い、ポンと軽く私の頭に手を置き、微笑んだ。
カンタ
はあ、
ワタナベマホト
お、カンタ
カンタ
いいかげんにしましょーよ
ワタナベマホト
カンタはあなたちゃんのどこが好きで告白したの?
カンタ
いやいやいや、それ言います?
ワタナベマホト
個人的に知りたい
カンタ
んー、全部です
ワタナベマホト
それ、めんどくさい時に言うやつな
あなた

へー

カンタ
いやいやいやいや、恥ずかしと言いますか、、ね?
ワタナベマホト
いいから
カンタ
思いやりがあって、僕みたいな暗黒人間にとっての太陽みたいな…
ワタナベマホト
太陽ねー、あなたちゃん良かったね!
あなた

はい!これで1週間くらいハッピーでいられます!

カンタ
はあ、
すると、扉の向こうからこちらへ来る足音がしてきた。
トミー
なあ、まだ撮んないのー?
ワタナベマホト
お、トミー!
トミー
え、あ、マホトさん!?
カンタ
あれ、さっき合わなかったっけ
トミー
いや、もうそんとき部屋だった
カンタ
そっか
ワタナベマホト
動画撮ろうかトミーも来た事だし
トミー
ですね!

プリ小説オーディオドラマ