なんだか、さっき全てがどうでもよく感じた。
私のために皆んながしてくれたなんて…感激し、感謝してもしきれないほどだった。
長い時間黙って見上げ続けた。涙が溢れてツーっと頬に流れていきそうになった。
すると、ポケットからブーっとスマホが鳴った。
電話の向こうで微かに聞こえた。
電話を切り、車を走り出した。
家へと着き、3人の待つリビングへと私達は急いだ。
扉を開くと、パーンと鳴るクラッカーの音とともにケーキを持ったカンタが現れた。
ロウソクの火を吹き消すと、みんなからの拍手に包まれた。
そして、色々な袋が私の目の前に現れた。
色々な YouTuberさん達からのプレゼントだった。
袋に1つ1つ名前が書いていた。いつも、お世話になっているおるたなさんや東海オンエアさん、アバンティーズさん、私はコラボの撮影の時にカメラ係として色々な YouTuberさんのお宅へお邪魔する機会が多かったため、色々お方と仲良くさせてもらっていた。
でも、盛大に私が水溜りボンドのチャンネルで祝われて大丈夫なのか凄く不安になった。
深く深く頭を下げた。
開けた先には私の大好きなキャラクターのグッズがたくさん入っていた。あまりの可愛さに取り乱してしまった。
でも、袋には名前がなかった…。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。