第14話

優しい魔王
1,742
2018/11/15 13:19
ざわくんの連絡があった日から数日ほど経った今日、
あなた

おおおい、カンタ?

カンタ
ん!?あ、なに
あなた

なにって、ぼーっとしてたから

カンタ
あっそ、それだけ?
あなた

え、あ、うん…

カンタ
っそ、なら俺部屋戻るわ
あなた

う、うん、

トミー
おーなあカンタ!この間の動画、高評価急激に増えてってる!!
カンタ
あそ
いつも以上に素っ気なかった。
と言うより、ここ最近ずっとそうだ。
トミー
あなた、カンタとなんかあった?
あなた

いや、特にないと思うんだけど…

トミー
じゃあ、どうしたんだろ…
あなた

ね…

トミー
ま、時間が解決してくれるだろ。そっとしておこう
あなた

うん。




そういえば、としみつ、、、。
ふと、思い出した、あの日ここへ来ると言っていた。
トミー
あなた?
あなた

あ、ごめん、なに?

トミー
いや、ぼーっとしてたから
あなた

ごめん、重要なこと思い出してて

トミー
なに?
あなた

とし君が押し掛けてくるらしくて、大丈夫かな?

トミー
え、は?
あなた

その、押し掛けて行く宣言されて…

トミー
それは、急過ぎるしいつくるかわかんないから、息抜きがてらあなたが押し掛けてこいよ
あなた

え、?

トミー
だから、あなたが向こうに行って来いって
あなた

いいの!?あ、でも大丈夫かな、外出て

トミー
大丈夫だとは思うけど、念のためマスクはしてな
あなた

了解!ありがとう!

という流れで、私はてつやの家へと向かった。


出発した頃はびっくりするほど朝日が眩しかったのに、到着時にはもはや夜だった。
インターホンを押し、出てくるのを少々待った。
あなた

あなたです!とし君に用があって…

てつや
あなたちゃん!?!?
話をさえぎって、てつやはインターホン越しに叫んでいた。
てつや
ちょっとちょっと〜俺ん家来といて目的としみつとか…
としみつ
なに、誰?呼んだ?
てつや
呼んでないから戻ってて
あなた

ちょっと、とし君ーーー

扉が開くと、大きな声が私を迎えた。
てつや
いらっしゃーーーーい!!
あなた

どーも、

としみつ
あなたちゃんだったの!?
あなた

うん!

としみつ
ど、どうして来たの??
あなた

この間、押しかけるって言われて、トミーがそれは困るからあなたから息抜きがてら押し掛けに行ってこいって言ってくれて

としみつ
あー、なるほどね、
てつや
え、なにその話2人で密会でも行われてるわけ?
あなた

いやいやいや、

としみつ
まぁ、玄関で話すのもあれだし、早く入ろうよ
あなた

うん!

としみつの誘導で私はリビングでのんびりとしていた。
てつやは、どうやら編集の途中だったらしくパソコンの周りが散らかっていた。
てつや
あなたちゃんさー、カンタとどうなの?
としみつ
そりゃあ、ラブラブっしょ!
あなた

それがね、

私はあの日のカンタの話をした。
としみつ
あなたちゃんも冷たくカンタに対してしてたんじゃないの?
あなた

いや、そんなことは、

てつや
単純に冷めたとかじゃないのー?
としみつ
ちょ、てつや!
あなた

そっか、それは困るな…

りょう
あれ、ここ来て大丈夫だったの?
あなた

あ!?りょうくん!!

隣の部屋から現れたりょうくんは、今回の騒動の件に関しての心配をここに来て初めてしてくれた。
りょう
人に見られたりしなかった?大丈夫?
あなた

うん、なんとかね

てつや
なんだーー、行ってくれたら迎えに行ったのに
あなた

いやいや、遠慮しときます

てつや
ええええ
としみつ
あなたちゃん、今のてつやに対してみたく、カンタにもしてたんじゃないの?
あなた

いや、それは

りょう
何の話してんの?
としみつ
カンタに対して冷たくしてるって話
あなた

え?そんな、つもりは

りょう
あなたちゃんは冗談でやってたのかもね
あなた

うん、そうなのかもしれないけど、、そんなに酷かったかな、

としみつ
あーあ、男は単純なんだよ、
てつや
まあ、俺はそんなことするあなたちゃんも結構好きだけどね
りょう
今、そんな空気じゃないからw
てつや
あ、ごめん
あなた

はぁ、じゃあ、これからどうしたらいいのか…

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