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第48話

番外編 僕の過去〜死人になった僕〜(3)
保護され、家に待機して数日後__

僕とお母さんはすっかりと疲れきっていた。

僕はあのテロの日からまるで自分がお母さんと共に異世界に飛ばされでもしたのではないか。

そう思ってしまうぐらい住む世界が変わった。

お母さんは強がって僕に微笑んでくれるけど、僕にはお母さんの笑顔の奥に隠れた悲しみの顔がしっかり見えた。

だからお母さんが強がると僕の胸は痛んだ。

お父さんを守れなかった…僕の弱さを魂のど真ん中から全身で感じた。

そして…この世の残酷で冷酷な実態を目の当たりにした。


でも、不幸と言う物は続く物である。

神と世と、そして人は僕らを見捨てた。
ある日の夜、家が火事になった。

僕らは寝ていて気づくのが遅れた。























僕が気づいた頃にはお母さんは瓦礫の下敷きになっていた。

僕から見えたのは瓦礫から飛び出たお母さんの手と、炎に照らされ光る薬指にはめられたダイアモンドの結婚指輪だけだった。

僕にはもう…生きる意味もなかった。

生きる意味がない人間は最早死んでいるも同然。

人の生は人の為にあり、死は自分の為にあるものだ。

生きながらに死人と化した僕はお母さんの手を握りしめ泣いていた。
あなた

グスッ…おかぁ…さん。

すると…声がした。
???
おやおや
僕は幻聴でも聞こえたかと思い何も反応せずただただ泣いていた。

すると、肩を叩かれたので振り返った。
あなた

なっ…おまえは!!

ラベンダー
ラベンダー
やぁ、元気?
あなた

……なんなんだよ。なんで、なんで僕についてくるんだよ!いい加減にしろよ!なんで楽しそうにしてんだよ!頭おかしいだろ!炎のど真ん中にいるんだぞ!!

ラベンダー
ラベンダー
そりゃあ、楽しいよ。やっと君が手に入るからね。
わざわざ、家を燃やしといて良かった。
あなた

…っ、貴様!!

僕は、リビングへ一旦逃げ、包丁を取り出し、ラベンダーに向けた。
ラベンダー
ラベンダー
やっぱ君って冷静だね〜。惚れ直したよ。……でも、そんな玩具オモチャじゃ僕は殺せないよ〜w
僕は、彼に飛びかかり、彼の胸ぐらを掴み、壁に押し付けた。

この状況、普通なら不利になる。

何故なら、あいつは内臓に攻撃する事が出来る奴…お父さんのように腹部に攻撃されたら動けなくなる。

でも、僕は大人より身長が低い…腹部への攻撃はまず難しい。

それに、攻撃されても僕は別に構わないと思った。
ラベンダー
ラベンダー
さてさて、どうする?
押さえつけられていても、あいつは楽しそうだった。





















僕は容赦なく、彼を押さえている右手を左手に持った包丁で刺した。

包丁は、僕の右手を通して彼の心臓に刺さった。

僕は死人だ。死人に右手など何の価値があるのだろうか?

僕が包丁を抜くと、彼はもがきながらも動くので、僕は彼の腹部にもう一発くらわした。

すると彼は動かなくなった。

僕はお母さんのところに戻り、またお母さんの手を握りしめていた。

すると背後からの足音が聞こえ、自分の体に衝撃が走ると共に僕はお母さんの指輪を握りながら気絶した。
********************
荼毘
荼毘
人殺ししてないって嘘じゃねーかよ。
↓第10話にて
あなた

すみません。忘れていたもので…

トガ
トガ
でも、あなた君、手に包丁刺したのに傷跡とか残ってませんね。
あなた

あ、確かに

あいら
あいら
それにも理由があるんだよ!
リア主
リア主
少しでも面白かったら、💖や🌟よろしくお願いします!
ー次回
番外編 僕の過去〜目覚めの時〜