気がつくと、僕は知らない部屋のベッドの上で寝ていた。
これが案外黄泉の国なのでは?
と思った僕。
それぐらい状況が飲み込めていなかったのだ。
すると、声がした。
聞き覚えのある声が。
起きたかよ…餓鬼。
ロベリア…でしたか?貴方が一体なぜここに?そしてここはどこですか?
起きて早々に質問攻めかよ…面倒くせーな。ここは俺らのアジトだ。あの火事んなか生き延びられて良かったな。ほらよ
そう言って、ロベリアは僕にお母さんの指輪を渡してきた。
テメェが気絶した時握りしめてたんだよ。
……死にたかった。
僕は指輪を見て無意識にそう呟いた。
死人は生きている意味がないならば生きていても辛いだけである。
僕には死ぬ辛さよりも死に場所を失う方が辛い気がした。
……生きてるには何かしらの意味があんだよ。こうして生きてるのは神が何かしらおまえを必要としてんじゃねーか?
神様なんていない…
( ; ´ - ` )
お、起きた起きた!!
なっ…
なんで?あいつは僕が殺したはずなのに…
全く〜びっくりしちゃったよ〜。自分の手を犠牲に僕を殺そうとしてくるんだもん。
へぇ、この餓鬼スゲー根性だな
な…んで?なんで…生きて…僕が…殺し…たんじゃ…
ホントッ、酷いよね。心臓を刺した後に腹部まで刺してくるんだもん。普通だったら死んでたよ。
ラベンダー…テメェ普通じゃねーだろ。
まぁね。僕の個性“不死”…これ結構便利だよ。
寿命が来るまで死ねない個性だろ?クソムカつく。
……でも、寿命が来るまでってことは病死もない訳ですから、死なないor自分の体が跡形もなく腐ってなくなるまでもがき苦しみ生きなくてはならないのでは?😏
Σ(゚д゚lll)えっ、嘘
www
…ていうか、よく自分の右手刺したよね。
あ、話を変えた。
現実逃避したかったのかな?
生きている意味のない僕はもう死人です。なら、僕の右手など、軽いものでしょう。
僕は微笑んで答えた。
えっ…Σ(゚д゚lll)
なるほどなぁ…俺もこいつ気に入ったわ!!
?頭おかしいんですか?
君の方がおかしいだろ!!
おまえもだろ!!
なんで僕こいつらと普通に話してんだ?
頭おかしいのか?
まぁ、いいや。
死人はもう、どうなったって構わない。
なら、こいつらの言う事聞きているのもありか…。
そして…
いつか必ず殺す。
********************
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ー次回
番外編 僕の過去〜ボスの登場〜
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