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タイマン…なんだそれ。
わからなかったので辞書で調べると、一対一の喧嘩の事らしい。
ちなみに、喧嘩は売るも買うも犯罪である。
…どうでもいいけど。
ーそれぞれ位置についた(((適当かよ!
スタートの合図と共に攻撃してくる荼毘さん。
それ見て、左に避ける僕。
すると足技が飛んできて、アゴ辺りを狙ってくるので、僕は顔を10cmほど後ろにずらした。
足技の勢いを殺せず、荼毘さんに一瞬の隙ができたので足を捕まえて、そのまま炎で攻撃されるのも嫌なので、すぐに壁に投げつけた。
壁に背中を打ち付けられた荼毘さんの醜い声と共に壁に当たったときの鈍い音が遅れて聞こえる。
僕には、荼毘さんが遅れて見えている。
修行の時に、周りのみんな(ふしぎの弟子)が早すぎて、慣れてしまった…のだろうか?
まさか、ここまで即効性のあるトレーニングだったとは…。
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ー荼毘さん目線
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クソッ!!あいつの言う通りだったのかよ!
俺の本気の攻撃をあいつは簡単に、最低限の動きでかわして反撃してくる…。
しかも、俺は個性あり、あいつは個性無しだぜ?
圧倒的に俺の方が有利…有利なはずなのに!
なのに…あいつに攻撃が当たらない。
そして、俺が攻撃を受けてる。
俺は…このままじゃ…負けちまう。
ー荼毘&あなた以外ののみんな目線
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。