教授が、トガちゃんに向けた銃口…そこから放たれた弾丸…。
僕は、無意識のうち“個性”を発動させ…
自分を縛っていた縄を引きちぎり、
トガちゃんにタックル?ぶつかる形で、弾丸を避けた。
避けた弾丸は、自分達の後ろの壁にめり込んだ。
僕は慌てていた為、トガちゃんを多少乱暴に押し倒してしまった…
トガちゃんは、多少擦り傷を負っていた…もう少し冷静に行動すればよかったかな…。
とか、思って落ち着いている僕とは裏腹に、驚き乱れている教授。
あたり前だ…僕の、住人表には、“無個性”って、しっかり書いてある。(書き換えてないから。)
…少しからかうか…
こらえろ…こらえろ…笑うな僕。(からかい慣れてない。)
やばいw…教授の顔がwww…変になってるw
イケメン顔が台無しになってるwww
でも…僕にばかり気を取られてもいいのかな?
教授の後ろにこっそり行ったトガちゃんが教授を気絶させた。
実は押し倒した時、トガちゃんの縄を解いておいたんだよね。(*^ω^*)
そのまま、教授が入ってきたドアを出て、目の前の階段を上った。
上り終わると、そこは…
なるほど、隠し階段があったのか…この部屋に感じた違和感はこれのせいか。
そう言って僕が取り出したのは、
↑こんなの
そうこう言ってる間にあと2分♪
ーあと、1ぷn…
《プロロロロ》
大きな音で鳴り響く警報音…。
あと1分なのに…
ーあと、20秒
少しずつ近づいてくるたくさんの足音…
ーあと、10秒
まずい。
ーーー3
ーー2
ー1
《バンッ》
0…
……力強くドアが開いた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。