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第3話

雅と瑞乃の距離


逢坂くんとの距離はきっと…きっと縮まっているはず…!!


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昨日、瑞乃が逢坂とのデートの約束を取り付けたらしい。それをホームルーム前にノブに言いに行った。今はA組のノブの席にいる。

「え?雅が?」

丁度教室に逢坂がいないみたいだったから、その隙に聞けるところを全部聞いておこう。

「うん。そうみたい。よくある事なの?女の子とどっか行くって。」

と聞いてみると、

「うん、いろんな女子に遊びに誘われてる所をよく見るよ。」

「何それ、チャラっ。」

「チャラいのか?本人が女の子に声掛けて誘って取っかえ引っ変えしてるわけじゃないからなぁ。」

「じゃあ本人は嫌々遊んでるって事?」

「本人が嫌だとかそんな愚痴をこぼす所は1度も見た事ないから分からないけど、雅は単純に優しいんだよ。yesマンみたいな所あるから。」

「ふーん。でも私の友達曰く、逢坂から誘ってきたって聞いたよ?」

「雅から?」

逢坂から誘った事を話すとノブは眉をひそめて驚いた態度を取る。

「私がその子から聞いてるのは、友達が先に遊びに誘ったらしいんだけど、その日は先約があって空いてないって返されたんだって。で、その後に別日なら空いてるよって提案してもらえたらしいの。友達はそれですっかり、逢坂との距離が縮まってきてるんだって舞い上がっちゃって。」

「そういう事かぁ、なるほど。」

ノブは少しうーんと唸った後に、

「本人じゃないから分からないけど、断った事を申し訳なく思って、優しさで別日を提案した可能性も考えられるし、単純にその子と遊びたいと思えたか…どっちかだね。」

と答えてきた。

「じゃあ、ノブから見てその友達が逢坂から弄ばれているって事は無いって事かな?」

この質問に対してノブは強めに主張してきた。

「うん、それは絶対ない。」

「そ、そう…。」

それから教室に戻ると瑞乃に声をかけられた。

「純理ー、どこ行ってたの?」

「あぁ、A組の友達に会いに行ってた。」

「え!逢坂くんのクラスじゃん!逢坂くんクラスにいた?」

「居なかったよ。それに私、逢坂には会いに行ってないから。」

そう言えば瑞乃はノブのことを知らないんじゃないかな?そう思って伝えてみた。

「瑞乃って加藤信彦くんは知ってる?」

「誰それ。」

と、明らか知らない態度だった。

「あぁ、加藤信彦くんって、委員会で仲良くなった友達で、今はその子に会いに行ってたの。その子、逢坂と幼なじみなんだって。」

そう言った途端、瑞乃はノブとの接触を望んできた。

「何それ!!会いたい!!」

「え?」

「だって、逢坂くんと仲が良いんでしょ?つまりそれって逢坂くんの事詳しく聞けたり、何か困った事があったら相談出来るって事じゃん!」

そう言う瑞乃の目は輝いていた。

「…だから私が会いに行ってきたんじゃん。」

「え?そうなの?」

「瑞乃が昨日、デートする事になったってLINEで教えてくれたでしょう?それで、心配になったんだよ。逢坂に弄ばれてないか。でも、ノブに聞いたらそんな心配する必要は無いって。」

それを言うと少し瑞乃がムスッとしてしまった。

「私のことを思ってくれるのは嬉しいけど、逢坂くんは弄んだりとかする人じゃ絶対ないよ。」

このタイミングでチャイムが鳴って、先生が入ってきてしまった。

席について、前の席の友達の凛子に声をかけられた。

「最近瑞乃、すごいね。逢坂の事でガチなんだね。」

「うん、そうなんだよ…。」

「いろんな先輩とか同級生に敵を作らないと良いけどね…。」

凛子は康作と同じバスケ部。ボーイッシュでカッコイイ女の子だ。

「ホントそこ。それに逢坂の事なんて信用ならん。」

そうだ。あんな奴、絶対信用ならん。


ノブはさっき私にあんな風に言ったけど、逢坂にら絶対なにか裏があるはずだ。

まぁ、私の先入観に過ぎない。

逢坂の事をよく知らない私にはこれ以上の推測は難しい。

やっぱり逢坂との接触が必要か…?と思ったけど、嫌だ。逢坂とは関わりたくない。


それから休み時間になってから、
私は広夢の席に行った。丁度そこで康作と話していた。康作は事情知ってるしいいか。話しても。

そこで逢坂と来週の日曜日に瑞乃がデートする事を話した。

「とうとうそこまで進んだのか瑞乃…。」

と康作。

「やべーな。どう動いたら良いのか俺も分かんね。」

と困り果てる広夢。

「今の瑞乃に声をかけても、きっと逢坂の事しか眼中になくて、失敗する気がするんだよな。」

と康作。

「そうだよね。それなら、瑞乃には悪いけど、告白して振られた後に広夢は動いたら良いかもね。」

っていう私の発言に広夢が食いつく。

「なぁ、瑞乃は振られるのか?振られる前提で話してるけど、本当に振られるのか?」

広夢はなんだか少し辛そうな顔をしていた。

「えっ…。いや、逢坂はどの女の子からの告白も断ってるって聞くから、多分結果は見えてるよなーって…。」

「んー。」

広夢は何かを考え込んでいた。

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私は昼休みに廊下を歩いて居ると、とある女子の会話が聞こえてきた。

「逢坂くんとあの子、お似合いじゃない!?」

「確かに!美男美女カップルって感じだよね!」

「逢坂くん、ずっと逢坂くんファンの女の子からの告白を断ってるって話じゃん?さてはあの子のことが好きだからだったりして!!」

「有り得るかもね!!あの子名前なんだっけ…。」

「ほら!D組の須崎麗華(れいか)ちゃんだよ!なんであの二人一緒にいるんだろう?」

「園芸委員とかなんじゃん?」

廊下の窓から外を見てみると、逢坂くんと、同じ吹部の須崎麗華ちゃんが仲良く一緒にいるのを見かけた。ホース持ってるから、多分園芸委員の仕事で会ってるだけなんだろうけど…。

麗華ちゃんは吹奏楽の中でホルンを専攻している子で、長髪で目が大きくて、モデルのように可愛い女の子。

でも気になる…!気になって仕方ない。

麗華ちゃんは逢坂くんをどう思ってるんだろう?もしかして私、友達と好きな人がかぶってしまったの…?

逢坂くんは本当に、麗華ちゃんが好きなの…?

何が真実で、どこまでが噂なの??


私は頭が混乱していた。


するとその時、

「瑞乃…?」

と、珍しく広夢くんに声をかけられた。

「広夢くん?」

手招きされて、階段の隅に座って話す流れになった。改まってどうしたんだろうと思ったら、こんな話をされた。

「純理から聞いた。逢坂とデートするらしいな。」

「え!純理から?純理ったらすぐ仲いい子に言いふらすんだから。」

広夢くんが何を言うかと思えば…。

「逢坂の事好きなの?」

だった。

「広夢くん…何が言いたいの?」

広夢くんは真剣な顔をしている。いつもサッカー部の男子や康作くん達と騒いでる姿が印象的だったから、こんなに冷静で真面目な広夢くんは初めてだ。

「逢坂、全員を振る男だって俺の耳にも噂で入ってくるよ。」

私は広夢くんが何を言いに来たのか悟った。

「広夢くん…私もこのまま振られるって言いに来たの?」

「俺はただ、悲しむ瑞乃を見たくないだけだ。」

「なんでそう決めつけるの??」

「瑞乃も知ってるんだろ?逢坂が、告白してくる女子全員を断ってるって。結果が見えてる事なのに頑張ったって、瑞乃が辛くなるだけだぞ?」

あぁもう…!広夢くんはどうしてそんな酷い事を言うの!?

私は広夢くんの両肩を持って力強く伝えた。




「私を今までの子と同じにしないで!!!」




「瑞乃…。」

「私は私なりに頑張ってるの!!!」

私の目からは涙が溢れ出た。


「分かってるよ。逢坂くんは私が告白しても、きっと振るんだろうなって。でも、そうだったとしても、少しでも近付けたかな?とか心の距離縮められたかな?とか、少しでもそうやって、希望を持つこともダメなの!?」


広夢くんは無言になり、何も返してこなくなった。

そのまま私は掴んでいた肩を離して、その場から立ち去ろうとしたんだけど、

腕を広夢くんに掴まれてしまった。

「ごめん。泣かせるつもりはなかったんだ。傷付けたなら悪かった。」

と広夢くんは言う。

私、いつのまに広夢くんに心配されるような存在になっていたの?私、広夢くんに何かした…?そんなふうな疑問を思いながらも私は広夢くんに返した。





「私、逢坂くんにそのデートで告白する。」





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これは今朝の事。俺と雅はいつも一緒に登校している。学校に到着すると雅が下駄箱の中から上履きともう1つ何かを取りだした。

「雅、どうした?」

「ん?なんか、手紙が入ってて…教室行ったら中身見てみる。」

雅はスっとその手紙をカバンにしまった。

でも、こう書いてあったのは見えた。

便箋に、逢坂雅さま 須崎麗華より
と書かれていたことだけは。


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少し経って校内ではこんな噂が徐々に回りつつあった。

逢坂は2-Dの須崎麗華と両想い。


っていうものだ。

日曜日の瑞乃と逢坂のデートを控えてる中こんな噂が流れて、瑞乃も気が気じゃなかったみたいだ。

「本人達はこの噂知ってるのかね?」

と凛子。

「いや、意外と耳に入ってこないのかもよ?それかどうなんだろう…。逢坂の方に須崎さんが好きなのか聞きに行ってる女子がいるのか…?」

と私。そんな中瑞乃は曇った顔をしている。

「瑞乃どうしたん?」

と柚が聞くと瑞乃は言う。

「なんか、すごく嫌な予感がする…。」

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私はこの日の放課後の部活の時間に、麗華ちゃんに話しかけようと思っていた。逢坂くんの事を聞こうと思って。

でもまだ部活に来てないみたいで…。刻々と時間は経つけどなかなか来なくて。

今朝した嫌な予感を頼りに私は一旦吹奏楽室を出て、学校の敷地内を駆け巡った。麗華ちゃんを探すためだ。

麗華ちゃんの身に何かあったんじゃ?と思って気が気じゃなかったのだ。




「須崎麗華、残念だったわね。逢坂じゃなくて。」

「ここに逢坂はいないよ。」

「先輩方…この手紙は先輩が書いたものなんですか?放課後、東校舎の裏で待っていますって。」

「そうよ。どう?好きな人からだと思って来てみたら居なかった感想は。」

「…好き?私は逢坂くんの事好きじゃありませんよ?」

「生意気な!!!本当なのかよ!!!」


東校舎の裏から叫び声が聞こえてきた。

駆けつけてみると、先輩達3人が麗華ちゃんを囲っていた。

やっぱり、麗華ちゃんが先輩達に目をつけられてしまっていたんだ。

「麗華ちゃん!怪我はない!?」

と私がその場に割って入る。

「瑞乃ちゃん!?なんでここに?部活は?」

「そんなことは今はいいの!」

と話していると先輩達が言い寄って来た。

「2年??何この子。邪魔しないでよ。」

と言ってきた。正直怖かった。怖かったけど私は麗華ちゃんの手をギュッと握ってダッシュで連れ出した。

「おい!待て!」

麗華ちゃんとその場を脱出して、私はとある事を伝えた。

「逢坂くんも先輩に言い寄られてるかもしれない!!」

「え!!?そうなの??」

「分かんない…!でも今朝からずっと嫌な予感がするの!私の予感は結構当たるんだから!逢坂くんを探そう!」

そう言ってなんの根拠もなく逢坂くんを探し始めた。



「逢坂くん、騙してごめんね。須崎さんの名前使えば来てくれると思って…。」

「えぇ…?どうしてですか?」

「だって逢坂くん、須崎さんの事好きなんじゃないの??それで告白も断ってるって噂だけど、どうなの??」

しばらくして、そうやって言い寄られている逢坂くんを中庭で発見した。

「逢坂くん!!」

そこへ私と麗華ちゃんで駆け寄り、中に入った。

「須崎さん?安藤さん?」

逢坂くんは驚いていた。それから麗華ちゃんはこう言う。

「私と逢坂くんは付き合ってませんし、両想いって噂もデマです。だからこれ以上逢坂くんを巻き込まないでください。」

それから逢坂くんも状況を悟ったのか、先輩達にこう返していた。

「須崎さんは僕の友達です。僕と彼女が両想いって噂が流れているみたいですが、彼女が今言った通りです。」

それから麗華ちゃんがこう付け加えた。

「それに、私には他校に彼氏もいます。」

それを聞くと先輩達は

「なーんだ。」

と安心して、逢坂くんにまたねと手を振って気前よく帰って行った。

麗華ちゃんはため息を付いたあと、私の方を向いて、

「私と逢坂くんを助けに来てくれてありがとう。」

と言ってくれた。

「安藤さん…そうだったんだね。僕からもありがとう。」

と逢坂くんからもお礼を貰えた。

「須崎さんも何かあったの?」

「そうなの。さっき逢坂くんと同じように先輩に言い寄られてて。」

「そうだったんだ…。ごめん。助けに行けなくて。」

「ううん。まったく。逢坂くん、人気者は大変だね。」

と冗談っぽく言って笑う麗華ちゃん。

「いやいや。」

と逢坂くんも笑って返す。すると、さっきの麗華ちゃんを囲ってた先輩がこっちにやってきた。

「いたいた!」

「あれ?逢坂くんもいるよ?」

そこで私は麗華ちゃんを守る為に先に吹奏楽室に戻ってもらう事にした。先輩達はそのまま麗華ちゃんを追おうとしたけど、逢坂くんが

「待ってください。」

と発し、先輩の動きが意図も簡単に止まる。


「僕が彼女を好きだという噂も、彼女が僕好きだという噂も、全部嘘です。それに須崎さんには他校に彼氏さんがいるそうですよ。」

それを聞くと先輩達は安心して何事も無かったかのように退散していった。

「あぁ…怖かった。」

とその場に立ちすくむ私。

「安藤さん、大丈夫?」

と私の顔を覗き込んでくれた。

でもここは中庭で人気がある。だから私は逢坂くんをすぐそこの校舎の裏まで連れて来た。

「安藤さん…巻き込んでごめんね。」

「ううん。良いの。」

逢坂くんは私の事をヨシヨシと頭を撫でてくれた。

2人きりになって心臓はバクバクと音を鳴らしていた。


ー僕が彼女を好きだという噂も、彼女が僕をすきだという噂も、全部嘘です。


と、さっきの言葉を思い出す私。本当に逢坂くんは麗華ちゃんの事を好きじゃないんだよね…?

麗華ちゃんを守る為に、わざとそう言っていたとしたら??


「安藤さん?なんで泣いてるの…?」

だから私は尋ねてみた。

「本当に…麗華ちゃんの事、好きじゃないの?」

「え?」

「彼女を巻き込みたくないから、嘘をついたとかじゃなくて…本当に…好きじゃない?」


逢坂くんはゆっくりと頷く。


「うん。本当だよ。嘘じゃない。」


じゃあ…なんで??


なんで全員断るの…??


好きな人がいる事は事実なんじゃないの…?


それともただ恋愛に興味が無いの?



誰となら逢坂くんは付き合ってくれるの?


それでつい、こんな事を尋ねてしまう。


「じゃあ…私のことは…?」



「え…?」



「あ……いや、ごめん。今のは忘れて。」


と、私がその場を立ち去ろうとすると、手を掴まれてしまった。

「待って。どういう事…?」

ダメだ、ここまで言ってしまったらもう引き返せない。本当はデートの時にちゃんと伝えようと思ってたのに。




「……好きなの。逢坂くんの事が。」




逢坂くんは何も言わずに目を丸くして固まる。


「教科書を届けに来てくれた時から、逢坂くんの事が好きでした。まだちゃんと話すようになってから1ヶ月くらいしか経ってないけど、良かったら、私と付き合って貰えませんか!?」


私は逢坂くんの両腕に触れて、目を見つめて答えを待つ。



少しの間黙り込む逢坂くん。


涼しい秋風が、木の葉っぱを揺らす。逢坂くんはその葉っぱが揺れる音に負けそうなくらいの声で、



「……ごめん。」



と言った。




そんな声じゃ聞こえないよ。




嘘。聞こえてるくせに。



聞こえないふりをして、



逢坂くんの気持ちを受け入れようとしなかっただけ。


でも、そんな事したら逢坂くんを困らせてしまう。




「……そうだよね。」



分かってた。


広夢くんが言いに来てくれたけど、


結果なんて分かってた。


それでも好きでいたいし、伝えたかった。




逢坂くんが好きだから、今日だって助けに来たんだよ。



「私の…何が駄目なの…??」

逢坂くんはそれを聞いて首を横に振る。

「安藤さんが駄目とかじゃない。安藤さんは可愛いし、健気で、人に喜んでもらいたいって気持ちが強いとっても素敵な子だと思ってるよ。」


それから逢坂くんは少し沈黙した後に、
少し声を震わせて、


「俺の気持ちの問題なんだ。」


と答えた。



「付き合う事は出来ないけど、友達からで良かったら、これからも声掛けて欲しいな。」

と言われた。


「それじゃ…駄目……?」



逢坂くんは儚い顔をしていた。


これ以上はもう、何も聞いてはいけない気がした。だから私は涙をふいて強がってみた。


「逢坂くんと友達から?っていうか、もう既に友達にはなってるんじゃなかったの?」

「え?」

「本の貸し借りしてる時点で、私は既に逢坂くんと友達になれたんだと思ってたよ。」

逢坂くんは安心したようで、顔が綻んだ。

「俺もその認識だった。良かった。」

「うん。」

それから私は手を離して逢坂くんにこんな提案をした。

「友達ならもう、名前で呼んでもいいよね?雅くんって呼んじゃダメ?」

「ううん。全然呼んでくれて良いのに。」

と言う。って事は、私の事も名前で呼んでくれるかな??

「じゃあ、良かったら、私の事も下の名前で呼んでよ。瑞乃って言うから。」

逢坂くんは快く受け入れてくれた。

「分かった。じゃあ早速…瑞乃ちゃん。明明後日の日曜日はそのまま空けといて良いかな?」



そうだね。


せっかく空けてもらったんだから、

そこは1日逢坂くんと過ごそう。


1日くらい、好きな人を独占したって良いよね。


思い残す事のないようにしないと。

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部活終わり。体育館を出るとそこには瑞乃がいた。

「あれ?瑞乃?」

すると瑞乃は私に抱きついてきた。

「ちょ、どうしたのよ!」


瑞乃は様子が変だった。そのまま抱きついて離れない。

「瑞乃?聞いてる?どうしたの?」

私が肩を掴んで瑞乃の顔を見ると…

泣いていた。なんで?

すると瑞乃は言った。


「逢坂くんに振られちゃった。」



続く