あなた side
月が変わる前までは
ずーっとライブツアー頑張ってた 。
4月から明後日までは一定のお休み期間 。
だからと言って休めるわけではない 。
北海道公演のリハ 、確認 、色々しなきゃ 。
みんな忙しいのは山々だ 。
なんて思いながら自販機のジュースを買う 。
『 … 』
「 どーしたのっ 、そんな難しい顔して 」
「 可愛い顔が台無しだぞ〜!」
『 佐藤 … 中島 、』
佐藤「 お疲れですか?笑 」
中島「 ついこの間までハードだったもんね〜 笑 」
『 もう肩にも腰にも疲労がたまって … 』
佐藤「 あははっ 、それおばあちゃん 笑 」
中島「 なにあなたもう三十路レベル?笑 」
『 いやおばあちゃんでも三十路でもないわ!
まだピッチピチのとぅえんてぃーわん!!!』
佐藤「 そう言っていられるのも
今の内すぎない??笑 」
中島「 いやそれ 笑 」
『 いやお前らの方が年上だからな 笑 』
佐藤と中島と喋ったおかげで
少し疲れ取れたかも!!!しれない 。
よし 、もっと頑張るぞ 。
そう思いながらレッスン室に戻り
扉を開けようとした時だった 。
「 … っかんない!!」
「 … ねぇだろ!… だから!!」
「 … ない!!!… なんか大っ嫌い!!!!」
誰かしらの喧嘩の声が聞こえてきた 。
後ろの佐藤と中島とアイコンタクトをする 。
… 滅多に喧嘩しないふうまりが喧嘩してる 。
なんか大事なことでも起きたのか 。
とか思ってると私の握ってたドアノブかガチャっと
回って中からマリウスが飛び出してきた 。
私たちに目も向けずそのまま走り去ってった 。
『 … 中 、入る?』
佐藤「 風磨くーん!!(ズカズカ) 」
中島「 菊池ーー!!!(ズカズカ) 」
『 いやズカズカすぎ … 笑 』
菊池「 … んだよ 」
佐藤「 単刀直入に申し上げます 」
中島「 理由は?」
菊池「 は?」
『 … 歯だって 』
佐藤「 歯で喧嘩 … ?!」
中島「 そそそそんな重大 … ?」
菊池「 いや 、は?!」
『 歯かなり強調してきたから
めっちゃ深刻らしいよ … !!!!!』
佐藤「 それはやばい … どうしたの … 」
中島「 マリウスの歯が全本虫歯とか?!」
菊池「 いやもうまじでお前ら帰れ 」
雛佐中『「「 ごめんなさい 」」』←
ダメだダメだこんなんやってる場合じゃない ( )
マリウス … 普段怒らないのにどうしたんだろ 。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!