明美は舌打ちをして、金属バットをすてた。
さとみくんは教室に入ってきた
そう笑顔で言った。
明美は、下を向いたまま、黙っている。
わたしは変だと思ったて、明美の後ろ側を
みる。
そう、明美は片手にナイフを待っていた。
わたしが言おうと思ったけれども
言えなかった。わたしが明美がナイフを持って
いることに気づいたら、口を押さえてきた。
すると、すぐさまに、さとみくんから、わたしのことが見えないように、わたしの前に
一人たった。
いやだ、やだよ!!
わたしの大切な人をきづつけないで!
やめて、よ、やめて!
お願い!さとみくん!逃げて!
わたしがそう思った瞬間
明美は、ようしゃなく、さとみくんに切りかかった。
心の中で叫んだ。
すると、、、、、、、
パシッ!
みんな‥‥‥
やっぱりあなたたちは本当に王子様だよ‥!
ジェルくんが怒ったところを初めて見た。
いつもとは違って、目が男らしかった。
それはみんなも、なんだか、あの雰囲気とは
違うのに、魅力をわたしは感じた。
零奈はそういって、わたしの拘束を解いた。
わたしはすぐにさとみくんに、抱きついた。
わたしはそのまま、離れなかった。
明美達は、その教室から出て行こうとしたが
無理だった。
なーくんが本気で怒っていた。
いつも、みんなを注意する時みたいな
笑顔はそこにはなかった。
なーくんの目は本気だった。
この人だけはおこらしたらダメだなと思った。
そういって、明美達は、教室を出て行った。
わたしは、安心したのか、さとみくんの
胸で大泣きしてしまった。
今までの、零奈と明美の思い出が全て嘘になったり、こんな危ないことまでして、わたしを助けてくれた、すとぷりのみんなに申し訳ない。
そんなことが一気に出てきた。
さとみくんはそう優しく聞いてくれた。
わたしは首を横に振った。
さっきの、さとみくんがやられそうになったときに多分、腰を抜かしたんだと思う。
そういうと、さとみくんは、わたしを
おんぶしてくれた。
そう言って、わたしはさとみくんに、おんぶされながら、下校した。
わたしは、疲れたし、全身が痛かったのか
寝たかった。
けれども、このまま帰っていいのか、不安が横切り、眠れなかった。
するとなーくんと、ジェルくんが
そう言って、頭を撫でられた。
なんだ。いつものみんなじゃん。
わたしはそれに安心したのか、ぐっすりと
寝てしまった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。