第32話

31.六分の一
625
2020/05/20 12:16
あなた
あなた
この中から一人だよね...


わたしがそういうと、なーくんがうなずいて
くれた。


わたしにとっては、簡単じゃない選択だった。

それもそうだ。
男子高校生に、体を拭かれるんですよ!?

しかも、、、だいすきな人に。


ここは、わたしが今一番信頼している人でいいかな...


わたしはそう思い、下げていた顔を上げた。




あなた
あなた
決めたよ...


わたしは、みんなの方を向いて、そういった。

みんなは、真剣な顔をしてこちらに注目していた。

わたしは、みんなの中から一人指を刺した。



























わたしが指を刺したのは......




































































ころん
ころん
ぼ、く?
あなた
あなた
うん。そうだよ(*^^*)


わたしが指を刺したのは、ころんくん。

理由はある意味、一番信頼しているから。
まぁ、暇そうっていう理由もあるけど
(ごめんなさい)


なーくんは、事件のことをしてくれている。
ジェルくんは、寝てる時に見守ってくれた。
莉犬くんは、とっても心配してくれて、みんな呼んでくれた。
さとみくんは、おんぶして、夜ご飯作ってくれた。
るぅとくんは、わたしが起きるまで、そばにいてくれた。
ころんくんは、歌を歌ってくれた。

この中で、何もしてないって言われたらころんくんだなぁーと思ったから!

わたしはころんくんにした。


もちろん、歌を歌ってくれて落ち着いてられたけども、わたしがころんくんを選んだ理由はもう一つある。



ころん
ころん
本当にみんな僕でいいの?
さとみ
さとみ
おう!あなたが選んだからな!
ななもり。
ななもり。
あなたちゃんが選んだから
仕方ないなー
るぅと
るぅと
そうです!
莉犬
莉犬
ころちゃん!ちゃんとするんだよ?
ジェル
ジェル
間違えて、襲ったりしたらあかんで?((ボソッ
ころん
ころん
...!?
わかってるよ....///
ジェル
ジェル
それじゃあ、俺たちは先に朝ご飯食べとくな
ななもり。
ななもり。
ころちゃんと、あなたちゃんも
体拭き終わったら、くるんだよー!
るぅと
るぅと
もう、動けますよね?
あなた
あなた
うん!大丈夫だよ!
さとみ
さとみ
それじゃあ、また後でなー!
莉犬
莉犬
あなたー!
ころちゃんに何かされたらいうんだよ!
あなた
あなた
うん!また後で!
莉犬くん!大丈夫だよ!


そういって、みんなは部屋を出て行った。



わたしのころんくんは、少し無言だったが
急に、ころんくんが喋り出した。



ころん
ころん
僕、お腹すいたから、早く終わらせたいこうよ。
あなた
あなた
うん。そうだね...
ころん
ころん
僕はあった向いてるから
前拭いちゃって....///
あなた
あなた
わかった....//



わたしは服を脱いで、上半身の前と、下半身を全て拭いた。



あなた
あなた
終わったよ


わたしがいうと、ころんくんは、ハッとして
問いかけてきた。


ころん
ころん
僕そっち向くから、反対側みててね。
タオルは、後ろに置いていて。


ころんくんがそういうと、わたしは言われたとうりにした。


あなた
あなた
向いたよ...//


わたしがそういうと、ころんくんがだんだん近づいてきて、ベットの上に座った。

ころん
ころん
じゃあ、拭くよ?
あなた
あなた
うん。


そういうと、背中に冷たいタオルがあたった。


あなた
あなた
ヒャッ...///

わたしはこんなに冷たいと
思わなくて、声を出してしまった。


ころん
ころん
声出さないでよ...
あなた
あなた
ああ、ごめん。
ころん
ころん
僕、本当に襲っちゃうかもよ....(ボソッ
あなた
あなた
なんかいった?
ころん
ころん
っ...//
なんもないよ!


ころんくんはそういうと、わたしの背中と
肩を拭いてくれた。

優しく扱ってくれた。
まるで、自分の大切な物のお手入れをするときのように。


ころん
ころん
終わったよ...



そういうと、ころんくんは、タオルを
置いた。



あなた
あなた
ありがとうね(*^^*)
ころんくん!


わたしは、そう言いながら、服を着出した。

ころんくんは、わたしに気を使っているのか
わたしとは、違う方向を見ていてくれた。



わたしは服を着て、ころんくんの隣に
座った。


ころん
ころん
なんで僕を選んだの?
あなた
あなた
えっとね、みんななんかしてくれたけれど
一番してもらってないのは、ころんくんかなーって思ったから、ころんくんにしたの。あとね、、
ころん
ころん
やっぱりね。


ころんくんはそう言って、わたしの方を見た。


ころん
ころん
あなたなら、さとみくんとかを選ぶと思ったよ。けど僕だった。
それって、僕以外だったら恥ずかしいからでしょ。僕わかるんだ。
あなた
あなた
違うよ!ころんくんとはもっと仲良くなりたいと思ってるよ!
ころん
ころん
そんな嘘いいよ。
僕はもう君とは、関わりたくないよ。

バタン((扉が閉まる音



そう言って、ころんくんは部屋を出て行った。



どうして、、、また、、、
こんなことに、、、、、、、、






























































わたしは、ベットに座り込んで、一人で泣いた。


なんでいつもこうなっちゃうんだろう....

ほんとは、ほんとはもっと。。



































































わたしは、やっぱり、昔と変わらなかった。
また、人を傷つけてしまった。



また、あの子みたいな人を見るのは嫌だ





やっぱり、わたしが人といるのがおかしいんだ。
そうだ、わたしがいなくなったらいいんだ。



わたしはそう思い、窓から飛び降りようとした。




足が震えてるのは自分でもわかった。


怖いのはみんな一緒だ。


でも、あの子は勇気を出して、飛んだんだ。


わたしにもできる。


そう思った。


けれども、足が動かなかった。


頑張らないと、、、


みんなそうじゃないと、傷ついちゃう。


はやく、、はやくしないと、、、、


わたしはそう思って、飛び降りた。

































































けれども、、やっぱりいつも
助けてくれるんだね


















あなた
あなた
さ、さとみくん...グスッ

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