わたしがそういうと、なーくんがうなずいて
くれた。
わたしにとっては、簡単じゃない選択だった。
それもそうだ。
男子高校生に、体を拭かれるんですよ!?
しかも、、、だいすきな人に。
ここは、わたしが今一番信頼している人でいいかな...
わたしはそう思い、下げていた顔を上げた。
わたしは、みんなの方を向いて、そういった。
みんなは、真剣な顔をしてこちらに注目していた。
わたしは、みんなの中から一人指を刺した。
わたしが指を刺したのは......
わたしが指を刺したのは、ころんくん。
理由はある意味、一番信頼しているから。
まぁ、暇そうっていう理由もあるけど
(ごめんなさい)
なーくんは、事件のことをしてくれている。
ジェルくんは、寝てる時に見守ってくれた。
莉犬くんは、とっても心配してくれて、みんな呼んでくれた。
さとみくんは、おんぶして、夜ご飯作ってくれた。
るぅとくんは、わたしが起きるまで、そばにいてくれた。
ころんくんは、歌を歌ってくれた。
この中で、何もしてないって言われたらころんくんだなぁーと思ったから!
わたしはころんくんにした。
もちろん、歌を歌ってくれて落ち着いてられたけども、わたしがころんくんを選んだ理由はもう一つある。
そういって、みんなは部屋を出て行った。
わたしのころんくんは、少し無言だったが
急に、ころんくんが喋り出した。
わたしは服を脱いで、上半身の前と、下半身を全て拭いた。
わたしがいうと、ころんくんは、ハッとして
問いかけてきた。
ころんくんがそういうと、わたしは言われたとうりにした。
わたしがそういうと、ころんくんがだんだん近づいてきて、ベットの上に座った。
そういうと、背中に冷たいタオルがあたった。
わたしはこんなに冷たいと
思わなくて、声を出してしまった。
ころんくんはそういうと、わたしの背中と
肩を拭いてくれた。
優しく扱ってくれた。
まるで、自分の大切な物のお手入れをするときのように。
そういうと、ころんくんは、タオルを
置いた。
わたしは、そう言いながら、服を着出した。
ころんくんは、わたしに気を使っているのか
わたしとは、違う方向を見ていてくれた。
わたしは服を着て、ころんくんの隣に
座った。
ころんくんはそう言って、わたしの方を見た。
バタン((扉が閉まる音
そう言って、ころんくんは部屋を出て行った。
どうして、、、また、、、
こんなことに、、、、、、、、
わたしは、ベットに座り込んで、一人で泣いた。
なんでいつもこうなっちゃうんだろう....
ほんとは、ほんとはもっと。。
わたしは、やっぱり、昔と変わらなかった。
また、人を傷つけてしまった。
また、あの子みたいな人を見るのは嫌だ
やっぱり、わたしが人といるのがおかしいんだ。
そうだ、わたしがいなくなったらいいんだ。
わたしはそう思い、窓から飛び降りようとした。
足が震えてるのは自分でもわかった。
怖いのはみんな一緒だ。
でも、あの子は勇気を出して、飛んだんだ。
わたしにもできる。
そう思った。
けれども、足が動かなかった。
頑張らないと、、、
みんなそうじゃないと、傷ついちゃう。
はやく、、はやくしないと、、、、
わたしはそう思って、飛び降りた。
けれども、、やっぱりいつも
助けてくれるんだね
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。